こんばんは 「ようよう坂町」
わが町は、子育て支援のまちとして、いろいろな施策、
事業に取り組み、お陰さまで先般の国勢調査速報では、
子育て世代の増加ということで、県下一の人口増加率
7%をとなっています。
そんな子育て支援のまちは、将来の起業家を育成する
まちでもあります。今起業件数より倒産件数が多いため、
経済の減速傾向が続いています。これを盛り返すには
なかなか一朝一夕には行きません。長いスパンで見て
行き、取り組んでいくことが大切ではないでしょうか。
子育て支援と同じように、起業家育てを長い目で見、取
り組んで行こうと始めたのが「キッズ起業家育成塾」で
した。少なくとも10年間は続けて行こうと、広島文化学園
大学(当時呉大学)と教育委員会、そして町内3小学校に
商工会が呼び掛けて、7年前から中国経済産業局の補助
事業で始めました。坂町には幸いにも小・中・高・大学と
あります。「キッズ起業家育成塾」は、産学官連携事業と
して、商工会が主催し、広島文化学園と教育委員会が共
催で、町内小学校の協力を得て、5~6年生を対象に行
っています。迎えることができまし
以来年2回開催し、今回で14回目を
た。「子供たちに夢とチャレンジ精神を!みんなで協力し
今回の会場は広島文化学園大学坂キャンパスです。
会木村委員長さんのあいさつで始まりました。
今回は町内の坂・横浜小学校から計23名の参加です。
先週、今週、来週の土曜日の3日間使い、座学で商売
とは何かを学び、ビジネスプランを作り、最後は日曜日の
3月20日(日)のようようまつり・サンデーマーケットで販売
体験をし、決算をして行きます。今回を含め延べ400名
を超える子どもさんが参加しています。
この事業は大学の松尾先生に指導していただきますが、
サポートしてくれる大学の学生さんの紹介です。今回も中
国との国際交流の意味も含めて、中国からの留学生が
4名、日本人学生(両サイド)が2名です。中国からの留学
生さんは日本語ぺらぺらです。
いよいよ松尾先生の講義が始まります。今回と3日間の
学習会そして最後の販売体験会のメニューについての説
明です。休まないで来てください。先生の話を真剣に聞い
ています。「キッズ起業家育成塾」のテキストに従って授業
は進んでいきます。
今回2回目以上の人手をあげてくださいというと、ほとん
どの人が手をあげました。
3月20日の販売体験会となる「ようようまつり」の「ようよ
う」とはどういう意味との問いにかなりの子どもたちは「あ
りがとう」と答えてくれ、かなり浸透してきているようです。
そして販売体験を行う「ようようまつり」の状況など説明を
①お互いに理解し合い、協力し合う気持ちを持とう。
②失敗を恐れず、挑戦する気持ちを持とう。
③最後までやりぬく強い気持ちを持とう。
④仲間を思いやり、社会に貢献する気持ちを持とう。
そして「ホウレンソウ」を忘れないようにしょう!
ホウ・・・報告の「ホウ」
レン・・・連絡の「レン」
ソウ・・・相談の「ソウ」
私たち大人にとっても大切なことです。
約束の後は、いよいよグループ分けです。
1グループ5名~6名なので4つのグループを予定。今回
は坂小学校から7名、横浜小学校から16名の参加ですの
で、各小学校同士とはいかず、混成チームとなります。
いろいろと難航しましたが、くじ引きで決めるとのおどし?
発言で、混成の4グループではありますが、話し合いで比
較的早く決まったようです。
により、大学生の担当も決まってきます。同じ色が希望
のチーム同士はじゃんけんで決めて行きます。
グループ分けが決まると、自己紹介をして行きます。
大学生の名前も覚えてね。中国の名前は漢字が難しい
のもあります。
自己紹介が終わると、先生の講義がまた始まります。
まず働くことの大切さとお金の大切さのお話です。
働くことの対価として会社やお店からお金をもらって、
家族が生活できるので、家族のために頑張っている
お父さんやお母さんに感謝しよう。
学校と仕事の違いについて、学校では試験があります
が、失敗したら次で取り返せばいい。でも仕事だと失敗
したら、もうそれでおしまいということで、厳しいよ。
ています。514種類の職業が紹介されています。
お店を作り経営して行く時、どうしても必要な5つの大切
な資源があります。それはヒト、モノ、カネ、情報、時間
その人について、みんなで役割分担をして行こう。
各グループごとに、店長、企画、営業、宣伝、総務、会
計担当を決めていきます。
今回はそれぞれで、これはという特徴をもった店づくり
まず、こんな店には行きたくないとか、こんな店だった
次はみんなで商品を決めたり、お店の名前を決めてい
きます。
お店の名前については、いろいろ会社の名前からのヒント
です。会社の名前はどう付けられたかの紹介です。
店名については、こんなことをヒントに考えてみよう。また、
販売する商品については、坂町名産品と県内特産品から
それぞれ1品ないし2品選んでいこう。
店名と販売商品については、次回決めて行きますが、そ
れまで、学校でも話し合っておいてくださいとの宿題です。
です。就職できないのなら、自分で起業する方法もあり
ます。最近では、商工会や商工会議所で「創業塾」を開
催し、起業への支援をしています。
「キッズ起業家育成塾」受講者の皆さんは、10年後た
とえ就活が厳しくとも、商工会の指導・支援のもと「創業
塾」を受講し、「起業」して行くことができると、期待して
います。そして、地元商工業者の後継者として、町の商
工業の振興に尽くして欲しいですね。そうすれば商工会
もより活気が出てくるでしょう。そんな遠い先の夢を見つ
つ、「キッズ起業家育成塾」に熱いまなざしを注いでいます。
こんな事業がわが町を起点に、海田町や船越町へそして
県内、全国へと広がっていけばと期待しています。
今廃業が多く起業が少ないという逆転現象で、地域経済
に活力がなくなっています。この事業を通じて、近い将来
再逆転を行い、商工会地域に元気と活力を呼び戻して
行こうではありませんか。