こんばんは 「ようよう坂町」
坂町はこの8月1日で満60歳の誕生を迎えましたが、
坂村の時代から脈々と117年の歴史を刻んできた雅
楽グループの「坂雅正会」が町制施行60周年記念式
典のオープニングセレモニーで「越天楽(えてんがく)」や
「陪臚(ばいろ)」などを披露し、町の「還暦」に花を添え
ました。
その記事がこの8日(日)の中国新聞の「人・まち・彩々」
に紹介されました。
雅楽は約1400年の歴史を持つ世界最古の音楽といわ
れて、仏教文化とともに伝わった音楽や舞が、日本古
来の歌や舞と融合した古典音楽。国連教育科学文化
機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録や雅楽師・東儀秀
樹さんの活躍で、最近雅楽を聴く人が増えています。
との記事です。
雅正会の発足は1893年にさかのぼります。町と雅楽
を結びつけたのは、旧坂村の彫刻師、林正市氏。本願
寺鹿児島別院(鹿児島市)の再建に携わった時、初めて
聴いた雅楽の調べに魅せられ、楽器の演奏法を学んだ。
坂村に帰り、仕事仲間や親族に教えたのが始まり。以降、
後継者づくりに努め、今日まで続いています。
雅正会は本願寺広島別院の法要や広島護国神社の春
と秋の大祭のほか、西本願寺(京都市)の雅楽奉納会に
も毎年招かれています。
です。まん中が坂雅正会会長であり、坂町文化協会会
長です。
雅正会の現在のメンバーの方は、町内の学生や会社
員、町職員など19人です。年代は10~70代と幅広い
です。練習は月2回坂公民館で行っています。
オープニングから式典までの準備の幕間に、笙(しょう)
の演奏をしていただきました。
この楽器は横笛(おうてき、龍笛ともいいます)です。
町内では今年10月24日(日)に坂町民センターで行
われる「けんみん文化祭」に特別出演と11月7日(日)
坂町文化祭にも出演されます。
雅楽の演奏を聴いていますと、悠久の歴史を感じ、雅な
気持ちになります。ぜひ聴きに坂町へお出でください。
式典のお祝いにかけつけていただいたのは、島根県川
本町の町長さんとその職員さん。川本町とは昭和61年
10月に姉妹縁組を結んでおり、各団体等で交流が行わ
れています。
今回は式典の中で、めでたい「恵比須」舞を披露いただ
きました。
出雲の国美保の崎に住む八重事代主の命が恵比須大
神と名を変え、釣りをして生活していました。
恵比須は所々方々に赴いては、その地の祭りにおいて
当所の繁栄を願うため鯛を釣ろうとします。しかし、なか
なか釣れないので、エサをまき、そして見事に鯛を釣り
上げました。というあらすじです。
釣り上げた鯛は「祝坂町制施行60周年」という巻物
舞が終わり、挨拶をされる町職員さんです。
式典後のアトラクションとして、広島県警察音楽隊に
よる演奏会が50分間ありました。
県警音楽隊は、2年前の4月に広島市から移転して
来ました。庁舎は平成ヶ浜中央公園に隣接してあり
と警察を結ぶ音の架け橋として発足しましたので、今年
60周年を迎えました。
編成され、通常は警察業務に従事する傍ら「減らそう犯
罪」の合言葉のもと県内各地でミュージックパトロールを
行っています。
http://www.police.pref.hiroshima.lg.jp/002/b_band/
演奏はセレナータ、タンゴアラカルト(アルゼンチンタンゴ、
コンチネンタルタンゴ)の各曲のほか、美空ひばりの「名
曲メドレー」など、やや高い年齢層に合わせた曲演奏で
サックスの独奏は、楽長さんです。楽長さんも今年還暦
とのことで、三重の記念日ということで大熱演です。
副学長さんの指揮です。
今テレビ連続ドラマ「ゲゲゲの女房」のテーマ音楽の
「ありがとう」はカラーガードさんのきれいな歌声です。
本来なら、カラーガードさんは旗を使ってのドリル演技
も見たかったのですが、今回は会場の関係と時間の関
係で見られなかったのが残念です。
旗を振り、飛び上がったり、きびきびした動きに目を
「コパカバーナ」はラテンの躍動的な曲ということで、
会場の皆さん手拍子をどうぞ。
それぞれの楽器によるパフォーマンスもあります。
いよいよ演奏も終わり、会場は満場の拍手です。
もちろん、アンコールの要求です。
でも再びアンコール曲の演奏です。
アンコールも終わり、感動の県警音楽隊の演奏は終わり
ました。万雷の拍手はなかなかなりやみません。
一昨年秋、広島県警音楽隊による「青空ふれあいコン
サート」が初めて平成ヶ浜中央公園で開催され、非常
によかったので、演奏終了後、ステージ上の楽長さん
に再度の開催をお願いしておきました。ぜひ近いうち
に実現して欲しいものです。
坂町制60周年記念式典では、正に坂町ならではのアト
ラクションのご披露があり、参加された方は感動されて
いましたし、坂町の文化の香りの高いことを改めて思わ
せていただきました。
ウオーキングのまち宣言により、ウォーキングのまちづ
くりとともに、文化の香り高い坂町はますます面白く注目
されるまちとなることでしょう。