こんばんは 「ようよう坂町」
6月も10日を過ぎ、九州や山口まで梅雨入りと
なり、広島地方も明日ぐらいと予報されています。
梅雨の花といえばアジサイが連想されますが、
まだ咲き始めが多いようです。これは昨年の花
です。

夏の花として私が追っかけているのが「夾竹桃」
です。よくブログにのせるので巷では“夾竹桃の
おじさん”という人もいます。
「夾竹桃」は『原爆により70年間(あるいは75年間)
草木も生えないといわれた広島市の焦土にいち
早く咲いた花で、 市民に復興への希望と光を与え
てくれた』という事で1973年(昭和48)文化の日11月
3日にキョウチクトウが‘広島市の花’に選ばれてい
ます。原爆ドームを背景にした平和公園内の夾竹
桃です。広島市には「被爆の木」として指定されて
いる木もありますが、なぜか「夾竹桃」は指定されて
「夾竹桃」は、日本へはインドより 中国を経て江戸
時代中期に伝来し、葉が竹に似ていること、花が
桃に似ていることからこの名がつきました。2年前
中国上海市内魯迅公園を訪れた時、夾竹桃を見る
ことができました。
夾竹桃は中国から日本に伝わっているので、いわゆる
ルーツです。日本と同じ濃いピンクの花。
白い花が咲いています。
日本での多くの夾竹桃はこのようにピンクの花です。
平和公園の対岸本川沿いに本川小学校があります。
外柵として見事な夾竹桃ですが、まだ咲き始めです。
昨年は5月上旬には咲き始め、今時はもうかなり咲い
ていましたが、今年は5月が寒かったため、咲き始め
が遅かったようです。幼稚園児の散歩でしょうか。
校庭では子どもたちの元気な姿も見えます。
本川小学校の本川沿いにある夾竹桃は赤い色をし
ています。ここは両サイドに夾竹桃があり、夾竹桃の
並木通りです。
原爆ドームと宮島の二つの世界遺産を結ぶクルーズ
もあります。
Tの字をした珍しい相生橋の西詰めにある白い夾竹
桃ですが、ピンクの木もまじっています。
そして平和公園内に入ると、珍しいオレンジ色の夾竹
広島平和記念資料館前です。多くの旅行客が訪れ
南、平和大通りに面した元安川沿いにある大きな夾
竹桃の花は白色です。夾竹桃の向こうは元安川にか
かる平和大橋。渡ると右側に広島県商工会連合会が
あります。
左側に見えるのが資料館です。
ピンクの花は八重もありますが、白の花は一重です。
夾竹桃は有毒な防御物質を持ち、乾燥や大気汚染に
強いため街路樹などに利用されます。ディズニーランド
の駐車場などの植え込みにも使われています。
しかし、花、葉、枝、根、果実すべての部分に毒性があ
り、燃した煙も毒があります。
広島市の花に指定されていますが、学校では夾竹桃の
毒性についてほとんど教育がなされていないようです。
花ことばは「用心、危険、油断しない」ということですか
ら、気をつけたいものです。
爆心地の平和公園とその周辺は、まさに広島復興の
シンボルとしての夾竹桃のメッカといえるのではないで
しょうか。これだけたくさんの夾竹桃があるところが他
にあるでしょうか。
「夾竹桃」 はこれから11月までの長期間花を楽しませ
てくれます。随所にありながら、あまり派手でないので、
ほとんどぎづく人がいない中、これだけ長い間花を咲か
せる強い生命力に関心を持ってほしいですね。