こんばんは 「ようよう坂町」
4日間のお盆休みも終わった久しぶりの仕事
の今日は辛いものがありました。そういえば、
昨年の今日はちょうど20年ぶりの富士山登
頂成功の日です。今年7月茨城県行方市の
全国オフ会へ参加する時の飛行機の中から
見た雲間の美しい富士山です。
今年の夏、北海道で中高齢者の夏登山で多
く犠牲者を出し、大ブームとなっている中高齢
者の登山への警鐘を鳴らしました。
今年も多くの方が、夏の富士山に挑戦された
のではないでしょうか。日本一の富士山は、よ
く登るものではなく、見るものだといわれていま
す。見るには美しいが、登ると厳しいし、赤茶け
たゴツゴツの山は美しい富士山のイメージとは
かけ離れているからです。
とはいっても、毎年多くの登山客で賑わい、8月
上旬などは、登山道は数珠つなぎとなり、大渋
滞となります。美しい日本一高い富士山を見て、
いつかは登りたいとの願望の人が多いのでしょ
うか。
暁のジョガーは、走ったりウォーキングをしてい
ますが、登山にはほとんど関心がありません。
でも、富士山だけには特別の思いがあります。
昨年の富士登山で計6回登ったことになります。
そもそも富士山との出会いはどうかといいます
と、暁のジョガーの本名は“冨士雄”です。親は
富士山のように雄大にと名付けたのでしょう。
富士山とはご縁がある名前です。結局は親の
思い通りにはなっていませんが・・・。
その名前の私の富士山との直接のご縁は、小
学校入学前の春。アメリカへ移民していたおば
さんが船で横浜港へ帰るからということで、家
族で夜行列車で迎えに行ったときでした。
今はなき、呉線経由の東京行き夜行列車『急
行安芸号』は、何と朝方静岡付近で故障のた
め、立ち往生。その時、美しい姿を見せてくれ
たのが『富士山』でした。初めて見る富士山に
幼心は大感激。それが脳裏に焼きついたのか、
小学校時代の絵といえば、富士山の絵ばかり
描いていました。
サイクリング部に入り、夏休みの自転車旅行
は、青森の下北半島恐山をスタートし、八甲
田山、蔵王、吾妻山、尾瀬沼、中禅寺湖と東
日本の山々を縦走、そして最後の締めくくりが
日本最高峰の富士山でした。
台風で大雨の中をスバルラインを自転車で上
って行き、五合目で宿泊。翌朝起きてみると日
本晴れ。台風一過でした。
1ヶ月余り自転車と一緒であったので、自転車
を置いていくのはしのびなく、自転車を担いで登
りました。今回自分を運ぶだけでもしんどかった
のに、今から思うと何と無謀なことでした。
剣が峰まで5時間ぐらいで登りました。若かった
のですね。快晴の頂上からは日本中が見える
のではと思われるぐらいの絶景でした。
剣が峰3,776mの標識を抱えながら、してやっ
たりの若かりし頃です。
2回目、3回目は今でも付き合いのある横浜
青年学級のメンバーと登りました。もう40年
余りの付き合いとなっており、随分年をとりま
した。毎月1回例会を行っており、今年8月の
富士山へ走って登るのが夢でした。富士山の
麓の富士吉田から頂上ゴールの「富士登山マ
ラソン」があり、それに出場しようと、練習を重
ねて行き、39才の時初めて参加しました。
富士登山マラソンはその当時、過酷なため、年
令制限が45才でした。そしてそれから3年後の
42才の時も走り、どちらも4時間以内で完走し
ました。富士吉田市役所を午前7時にスタートし、
頂上までの21㎞、標高差3,100m、制限時間が
4時間30分の日本一過酷なマラソン大会です。
20年の歳月を経た昨年は、何故か商工会ジョ
ギングチームでの挑戦です。河口湖からスバル
ラインをバスで五合目まで行き、それから6時間
余りをかけ、8合目に到着。山小屋に宿泊。
翌朝、心配されていたご来光でしたが、幸いにも
雲間から感動のご来光です。

その感動に思わず、万歳三唱です。

早朝出発し、山頂へ登って行きます。下山道で
合流するので、高山病のひどい2人を山小屋に
残しての登山です。もし、これが強引に登ってい
たら、今夏のような状況になったかもしれないと
今から思うとぞーっとします。
いこと。多い時は1万人ぐらいが頂上でご来光を
昨年の初冠雪は8月9日だったそうですが、
九合目の鳥居をくぐる頃は、天気もよくなり
からは胸突き九丁でしょうか。ますます厳しくなり
最後の岩場が続きます。
頂上から下界を眺めますが、もうガスがかか
って見えません。天候の変化の激しさを痛感。
吉田口の富士山頂浅間神社奥宮前で記念撮
影です。実はここは3,720mで、3,776mの
剣が峰は一周4㎞ある頂上の道の反対側です。
頂上に登ったら、缶ビールを飲むのが夢?で
した。他の人は登山中は禁酒と誓っていました
が、強引に誘い、一緒に乾杯をしました。気圧
の関係で泡が吹き出すかと思い、恐る恐る開け
ましたが、通常と同じでした。ちなみに缶ビール
ちょうど1年前の8月17日朝、6回目の富士山
登頂の日でした。あれからちょうど1年経ちまし
た。今年も多くの方が富士山登山に挑戦された
でしょう。天候の加減で登れなかったり、体力
不足で登れなかったりの方も多かったのでは
ないでしょうか。登頂成功で感動された方もそれ
以上に多かったことでしょう。
日本一高い富士山、日本の象徴であり、あこが
れの富士山。また挑戦してみたいものです。
来年の全国オフ会は広島ですが、いつかオフ
会を富士山頂でというのもいいのでは・・・。