こんぱんは 「ようよう坂町」
6月の花といえば、あじさいが代表的ですが、
今タチアオイという花が美しく咲いています。
広島市南区宇品東3丁目広島南警察前の
海岸通りの「国鉄宇品線跡地」です。
枕木でそれらしきを感じることができます。
国鉄宇品線は、明治27年(1894年)日清戦争
勃発後軍用線として16日間で完成。昭和61
年(1986年)路線廃止され線路が撤去。
当時跡地一帯は雑草が生い茂り、ごみの捨て
場と化していました。
昭和56年頃から、丸畑菊太郎氏(当時80才
現在108才)が1人でコツコツと荒れ地を耕し
花づくりに精進され、初めは2本の「タチアオイ」
からスタートされたそうです。
この花づくりも初めは許可なく行っていましたが
平成3年町内会・企業などでボランティア団体の
「宇品臨港線周辺を美しくする会」を立ち上げ、
「タチアオイ」が1.2㎞にわたって約5000本が
咲き誇り、「葵通り」の愛称で呼ばれ、多くの市
民の憩いの場でした。平成8年から17年までは
「宇品葵祭り」を開催していました。
しかし、会員の高齢化や人手不足で、手入れが
行き届かなくなったり、心ない人の花の断ち切り、
引き抜きなどがあり、絶滅の危機寸前でした。
最近各方面から苗の提供をいただいたりで再生
の途上にあります。今年で28年目ですが、現在
約1,000㎡に40種類約1,000株の花が開花
「タチアオイ」はアオイ科タチアオイ属の2年草
または多年草で、確かな原産地は不明ですが
地中海東部が故郷といわれており、中国を経て
渡来し、日本の庭などに定着しました。タチアオ
イ(立葵)は直立する長い茎に花が咲くことにち
なんでいます。
英名は「ホリーホック」といい、サッカーJ2の「水
戸ホリーホック」に使われています。
花色は赤、ピンク、紫、黄、白など多彩。花弁は
5枚だが、八重咲きもあります。開花期は5~7月
花ことばは「豊かな実り」「熱烈な恋」
いろいろなタチアオイをお楽しみください。
以前のブログで「宇品地区が面白い」と書き
ましたが、ここも案外知らない人が多いので
はないでしょうか。私は広島市内に車で出る
時は必ず通る道ですので、この時期楽しませ
ていただいています。
今、ここのお世話をされていらっしゃるのは
「宇品臨港線周辺を美しくする会」事務局の
進藤義幸さんです。
連絡先は
〒734-0012広島市南区元宇品町1-16-603
℡082-255-3979
草取りや種まき、移植などの維持管理に人
手が必要です。随時ボランティア活動を募集
していますので、仲間や家族の皆さんと一緒
にボランティア活動されませんか。
祇園町の武田山もそうでしたが、地域の環境
整備、そして魅せる地域づくりは、ひたむきで
地道に努力・活動をさせていらっしゃる方々に
よってつくられ、支えられていくものなのですね。
見習わねばなりません。