さざれ石のいわおとなりて・・・ | ウオーキングの町 坂町

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こんばんは 「ようよう坂町」


先日下関に行ったとき、長府という

武家屋敷の残る古い町並みの中に

ある乃木神社に行ってきました。

日露戦争の英雄乃木大将を祭った

神社は全国にありますが、長府藩士

として生まれた故郷であり、0歳から

16歳まで過ごしたところが長府です。

この乃木神社は学問の神様になって

います。神社の前には乃木通りという

商店街もあります。

ここに、「国歌君が代」の一番のもと

となった「さざれ石」があるといことで、

それを見たさに行きました。

「君が代」は、今から約千有余年前の

古今集の古歌藤原石位左衛門の

わが君は千代 に八千代にさざれ石

のいわおとなりてこけのむすまで」の

一句「わが君」を「君が代」に替えて

国歌「君が代」となったとのことです。

その歌に由来した「さざれ石」があり

ました。「さざれ石」とは細かい石、

小石であり、それが巌(いわお)とな

った状態をさざれ石と呼んでいます。
愛石の郷土史家 小林宗一は、た

「さざれ石」の学名は石灰質角礫岩

で、岐阜県指定天然記念物となって

います。山の「さざれ石」です。

またま史跡探訪中に岐阜県春日村

(かすがむら)で「さざれ石」を発見し

たそうです。岐阜県揖斐川町から

奉納されたものです。

その横に、もう1つの「さざれ石」が

あります。海の「さざれ石」です。

宮崎県東臼杵郡北浦町にある海の

「さざれ石」です。

「君が代は 千尋の底の さざれ石

の 鵜の住む磯と あらわるるまで 」

この歌は、国歌「君が代」の2番だ

そうです。

1番の山のさざれ石に対して、2番

の歌詞は、海のさざれ石をうたって

います。さざれ石が、鵜の住む磯に

まで大きくなる歳月の如く、我が国

の繁栄が、永遠に変わらぬことを

祈った歌詞です。・・・と、説明の石

に刻まれていました。

「君が代」に2番があるなんて知りま

せんでした。

石というものは川の上流の岩が小さ

く砕かれて、小石とになるわけですが、

その小石が今度は固まり、巌となる。

長い歴史がなせるわざでしょうか。

小さなものが連帯し、大きな巌という

力になる、そんな国家を目指すという

国歌「君が代」にはそんな願いをこめ

てあったとは、改めて「君が代」の奥

深さを知らされました。

世界の国歌には、戦いなど勇ましい

歌が多い中、何と歴史を感じさせる

奥深い国歌でしょうか。

この歌を毛嫌いする人が多いのは

本当の意味を知らないからでしょうか。

ぜひ、一度ここを訪れ、国歌の意味と

「さざれ石」の歴史を体感し欲しいもの

です。