こんにちは 「ようよう坂町」
御調町での研修の続きです。
地域の智恵ということで、御調町
商工会員の45名の出資会社「有限
会社みつぎ交流館」の社長さん
(商工会長さん)の講演を聞かせて
いただきました。
尾道市の指定管理者制度に
応募され、「尾道ふれあいの里」
と「道の駅クロスロードみつぎ」の
管理を受託されています。
「尾道ふれあいの里」は、
宿泊施設、温泉館、体育館、
各種
グラウンドなど広い施設で
年間売上が4億5千万円余
年間利用者が約19万人
「道の駅クロスロードみつぎ」は
国道184号と486号がクロスする所に
立地。市役所支所、子供図書館
子供公園、バスターミナルなどを
併設しており、駐車場も広く
お客も多いようでした。
物産売店は直営で、レストラン、
野菜市はテナントで運営。
年間売上は約2億円、来客数は
約35万人と、年々増加している
とのこと。社員数はパートを含め
50名。御調町では大きな会社と
なっています。
クロスロードみつぎです。国道側から
見たところ。時節柄か表には
イルミネーションがあり、夜は
これだけでも年間1億2千万円の
随分多額の手数料を入れているとのこと。
会員が智恵を出し、力を合わせれば
すごいことができると驚きました。
さて、地元に帰って何ができるかを
考えなければ・・・・・
企業視察に行きました。
府中市のヒロボー㈱さんです。
紡績会社から業種転換し、ラジコン
ヘリコプターでは、世界一の企業に
なっていらっしゃいます。社長さんの
お話を聞く予定でしたが、急遽の
出張で、工場見学だけでした。
新製品のヘリのデモフライトを
見せていただきました。5万2千円
という安価な?ヘリで、団塊の世代
などに人気があるとのこと。
館内には、いろいろなラジコンが
展示してあり、ラジコンか実物かと
見間違えるような大きなものまで
ありました。これは実物の125分の
1の模型で、125倍すると本物になる
ヒロボーさんがヘリに参入する前は
ヘリは何十万円もしており、愛好者は
少なかったそうですが、それを約
10分の一の値段の5万円で作れと
いわれたそうです。5万円なら
愛好者が増えるのではということで
したが、10分の一とは全く無茶な話。
でも技術者が智恵を出し、努力した
結果、実現し、今の企業に成長した
とのこと。現在では人がなかなか
できにくい空中からの農薬散布や
空撮、電気会社の高圧線の空撮
によるチェックなどで活躍している
とのこと。
ラジコンヘリがまさかここまで来て
いるとは思いもよりませんでした。
大空に夢を、少年時代からの夢の
実現に向けて、ラジコンに取組んで
いらっしゃる社員の皆さんの姿を
拝見させていただくと、趣味と仕事が
一致?し、幸せだなあと思いました。
次はリサイクル工場㈱オガワエコノス
さんの視察です。
今まで焼却や廃棄していたものを
リサイクルし原材料として供給して
いる工場です。
ヘルメットでマスク姿、誰かがいい
ました。「全共闘」のようだね。
今の若い人には死語かもしれません。
産業廃棄物と紙や木を破砕し、
混ぜて固形燃料をつくり、製紙工場へ
ボイラー燃料として供給しているとのこと。
石炭の代替ということでコストが1/2
とのこと。生ゴミは堆肥として再生。
アルミ缶は圧縮し、アルミ工場で
再生。この塊は缶ビール約350個分
重さで約6㎏、パパが飲んだ一年間の
量と書いてありましたが、私はこの
4倍ぐらいですかね。圧縮してみると
公園などによく使われている擬木は
プラスチックを再生したもの。
ペットボトルは衣料品や卵ケースに
再生。ちなみに最初の職員の方が
着ておられたのは、ペットボトルの
再生品とのこと。さすがリサイクル
会社。ペットボトルは必ずキャップを
はずしてくださいとのこと。キャップは
実際にリサイクル工場を視察してみて
手仕事の多いのには驚きました。
それはゴミを出す時、一人ひとりが
「まあ、これくらいならいいか」といって
完全な分別を行っていない結果から
です。
一人ひとりが少し手間でも、完璧な
分別を行っていれば、この工場での
作業はかなり軽減されるのでは
ないでしょうか。
資源のない日本、リサイクルもっと
真剣に考えないと・・・痛感させられました。