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行方の歴女になれるかな
麻生の文化 第51号に私の記事
古宿の観音講が掲載されましたのほほ~い
編集は行方市麻生郷土文化研究会
発行所は行方市教育委員会
以前の麻生町郷土文化研究会は昭和43年1月に発足し、昔の
麻生の文化は、昭和44年5月23日に創刊号が発刊されました
研究会の創立は、町史編纂の時に役立つよう、文化財の保護記録、
町の成立を解明するための資料収集を主な目的と定め活動が開始
されました。
そして市町村合併を経て、麻生町郷土文化研究会は、
行方市麻生郷土文化研究会となりました。
昨年の50号の発刊で半世紀経ち、現在では会員120名を誇る
郷土史研究会となりました
エリザベス
あれはたしか‥去年の5月だったわ
千手観世音菩薩さまの掛軸が家の
天井からから出てきましたの
うううっ これは、いったい・・・・なに?
令和元年5月のある日、天井のお掃除をしていましたら、
木箱に入った巻物を発見しましたの。
千手観世音菩薩 毎月縁日 10日・17日・18日
常州麻生 最勝院 と書いてある観音様です。版画のように見えます。
なんとも保存状態の良い可愛らしい観音様でした。
それから、毎日、お茶やお水を差し上げて、声をかけて大切にしています。
現在でも古宿の女性たちの観音講は、続いています。
古宿の東・中西・西と3つの地区にわかれています。
去年は、私が中西の当番です。8月の十九夜さま、
2月のおかけと担当しています。
今も続いています。観音講
2月に開催されるおかけの掛軸
8月の十九夜様の掛軸
「おかけの儀式」
1.古宿地区の構成
令和元年8月現在、古宿地区には、東・中西・西の3地区で構成され、
地区ごとにおかけを実施しています。
このおかけの行事は各家持ち回りで実施されていましたが、近年は
地元の湖月を利用して開催しています。
この行事は、男衆(男性)と女衆(女性)に分かれて実施しています。
2.中西おかけ・十九夜様 女衆(女性)
おかけの名簿の順番で、一年に二回、一人が担当します。
8月十九夜様
①持参するもの 十九夜様の掛軸・線香
②常安寺に犬供養の卒塔婆を依頼する(3,000円)
2年~3年前に、股木を止めて卒塔婆にしました。
2月おかけ・十九夜様
①持参するもの 十九夜様の掛軸・おかけの掛軸、線香
②常安寺に犬供養の卒塔婆を依頼する(3,000円)
当日の経費は差割と称して参加者から集めます。
出不足金はなし。
連絡はラインで良い。
③2本徳利
④次の当番の人に引き継ぎ
≪観音参り≫
8月と2月の十九夜様が開催される午前中の10時に
古宿集会所へ集まります。
当番前後の人や家、親戚で出産をひかえている人がお参りします。
お参りする人はお米を持ち、新田の三光院、本城薬師堂、
海了寺、田町薬師堂、蓮城院、新川観音などを巡ります。
12時正午になると湖月に集まり、会食の後、古宿集会所の
お地蔵様にお参りして解散です。
この儀式は、女性の側から先祖の供養と地区の平穏、
繁栄を願い行われているのではないでしょうか。
いつ頃からはじまったものなのかわからないけど、
昭和~平成~令和と受け継がれている観音講は、
ご先祖様からの贈り物かもしれません。
最近はご近所付き合いが希薄になり地域のコミュニティ
が円滑にならない、隣に住んでいる人の顔も知らない、
など一昔前に比べてご近所付き合いが無くなってきたと
いうことをテレビなどで耳にしますが、観音講の続いて
いる私の地域は、まだその心配はないのです。
令和元年8月18日(日)湖月で開催された中西の女衆
19夜様の集まり(参加12名)で、83年ぶりに見つかった
千手観世音菩薩の掛軸は、相談の結果、私達4人組の下の
年代が構成する12人組の観音講に引き継ぐことになりました。
ありがとう。観音講・ご先祖様