常陽新聞に掲載
伝統工芸、人の技術力に重点
行方市商工会の平成21年度全国展開プロジェクト、特産品開発18品完成
行方市商工会(平野毅会長)が経済産業省の直轄事業「地域資源∞全国展開プロジェクト」で取り組んでいる特産品開発で、今年度は18品が完成した
同事業は、商工会による小規模事業者の特産品開発、地域の観光開発を積極的に支援するもの。同商工会は、麻生商工会(当時)時代の07年度から3年連続で経産省から指定を受けた。霞ケ浦のアメリカナマズやコイを使った「行方バーガー」など有名商品も生み出した

行方の人のちから
事業の始まった2007年度からの3年間では40品以上に上っている。伝統工芸など地元の「人的資源」に目を向けた今年度は、竹細工のバッグなど食品以外でも多くの特産品が出来上がった

イェーイ
伝統工芸、人の技術力に重点
農水産物の食分野を中心に進めてきたが、今年度は市内の伝統工芸、人の技術力の活用や育成に重点を置いた新商品の一つ「かぐや姫」は、竹細工職人吉田平さんの作る「竹のエコバッグ」。和風の中袋付で販売価格は1万円~1万2000円(かごのみ4500円~5000円)。注文生産で6月ごろまで予約が入っています
潮来あやめ笠のルーツとされる民具「繁昌笠」では、飾りを付けた小さな笠の商品も完成した
ほかにも、ガーデニング関連の開発に乗り出し、街を彩る虹の帆引き船ハンギングプランター、竹の飾り、なまず型のテラコッタ、オリジナルの肥料などが完成した
㈱高塚製作所が製作しました
食品部門でもユニークな商品が登場した。メロンなど、地元の新鮮野菜やフルーツを使った「風味砂糖」(8種、各600円)と「風味塩」(15種、各600円)をはじめ、霞ケ浦のコイのチップス、行方バーガーなどの新商品も完成した
大人気の茨城なめがた風味塩
茨城県行方市で生産されるイチゴやメロン、わさび菜、ミツバ、タマネギなど15種類の野菜や果物の豊かな香りが楽しめる。行方市商工会、地元加工業者、市、JAなどが参加した2009年度地域資源∞全国展開プロジェクトが商品化した
原料を乾燥、粉末にし、国産塩を焼き混ぜた。おにぎりやてんぷら、サラダに最適だ。価格は1瓶(80グラム)600円。問い合わせは行方市商工会、(電)0299(72)0520。
平野商工会長は「今年度は三つの商工会が合併したことで、伝統の繁盛笠や竹細工など、麻生地区以外や食べ物以外にも動きが広まった。広い地域の特性を合わせたものができた」と振り返った
今年度報告会には、同商工会をはじめ、商品開発にかかわった人や市の関係者ら約60人が集まった。
もうすぐCDが完成
商品説明や試食が行われたほか、商品応援ソングをきっかけに生まれた商工会職員による「芹沢ひろしとカープファイブ」のオリジナルソング「恋こがれ」も披露された
ありがとうみんなの力
食品類は行方市観光物産館「こいこい」(行方市玉造甲)、茨城空港(小美玉市)ターミナルビル内「スカイアリーナ」で取り扱っている。食品以外は、同商工会で注文を受け付けている。問い合わせは、行方市商工会(電話0299・72・0520)、平日のみ。
