育休から復帰する社員の上司向けの研修に
パネリストとして参加してきました。

⬇︎前回の記事 の続きです
⬇︎これまでの葛藤など
仕事と育児の両立



研修参加前にイメージしていたこと

今回研修に参加するにあたり、
事前に複数のワークシートを提出するなかで
自分になにが求められているか?
というのを考えていました。

最初に聞いた時は
育児しながら仕事をするって
こんなに大変なことなんだよ!!
上司のみなさんえーん!!
部下の気持ちを
どうかわかってあげて!!えーんギャーギャー
…というような、
育児しながら働く社員代表として
現場の声を届ける役割なのかな
…なーんて思っていましたが、

実際に参加してみると
やはりそこは上司向けの研修。
想像していた内容とはやや違いました。


上司は上司で悩んでいた

そう。

育休復帰した社員を抱える上司は上司で、
部下のマネジメントにとっっても悩んでいたのです。


今回の私は、
「こんな時はこうしてほしい」
「こんな事例がある」など、
子を抱えながら勤める立場として
どうやって現場で調整して働いているのか、
それを発信する役目でした。

よく考えれば、そりゃそーだ…
ただひたすら
「大変ですえーん!!」とかいうところだった(笑)
恥ずかしい(笑)



上司の悩み:ケース①
部署内にお子さんが3人いる社員がいる。
1人風邪を引くと、やはり次々と風邪を引くので1週間ほぼ休み、という状況にもなる。
チーム内の他の社員もよくフォローしてくれていて、うまく回っていると思っていた。しかしある日、そのチームの若手社員から「あの人のフォローはもう限界です」と泣かれてしまった。
一体、どうしたら…ショボーン


うう、聞いていてつらいアセアセアセアセ
これは上司も本人も周りもつらいアセアセアセアセ


上司の悩み:ケース②
今度初めて育休から復帰する社員を部下に持つ。どこまで配慮すればいいのか、具体的になにに気をつければいいのか、わからない。


わ、わっからないんかーい!!
ってツッコミたくなるけど、
たしかに…わからないかも…滝汗
上司でもわからないよね…そっか…滝汗


もう、ひとつひとつの悩みを聞くたびに
こんな上司の面々の中に
これ、私が居ていいんか?滝汗
これ、私が聞いちゃっていいんか?滝汗
…って思うばかりで、
ただひたすら恐縮!!


私が伝えたこと

上司がなにかを質問するたびに
アドバイザーの講師の方が
「suzuさん、こんなことはありましたか?
ある場合、実際にどうしましたか?」
と聞いてくれて、私はそれに答える…という形でそのパートは進行したのですが
どのケースにおいても
私が話したのはだいたいこんなことでした。


①がんばりたいと思っている

育休明けの社員は、子供がいても、時短勤務でも、両立してなんとか仕事を頑張りたい、会社に貢献したい、仲間の役に立ちたい、という気持ちはある。
その気持ちを持って復帰してくる。
でもやはり子供の事情で
うまくいかないことがたびたび起きる。
そんな時は常に申し訳なく思っているし、迷惑をかけて悪いなと思っている。
頑張りたいと思っていても自分の力だけではどうしようもないことが発生し、どんどん自信をなくしていくこともあった。
「子供がいるから大事な仕事は任せられない」
「この人はすぐ帰るからこの業務をさせるのは無理」と最初に決めつけず、どこまで何ができるかを本人とよく話し合う場を設けてみてほしい。


②フォローしてくれた人への対処


育児をしているだけで「ワタシは最強の福利厚生と制度を手に入れた!」と思えてしまうくらい、子供がいるというだけで受けられる制度が本当にいきなり増える。
それが他の社員にも目に見える形で伝わる。
育児をしていない社員も、それぞれが色々な事情を抱えて働いている。
だから、私が20代前半だったとしたら、「子供がいるというだけであんなに手厚くされていいな。私だって頑張っているのに。」と思っていたかもしれない。
どうか、フォローしている立場の人の話もよく聞いて、フォローしていることそのものを、ただただ正当に評価してあげてほしい。
育児をしていれば「子供がいるのに働いていて偉いね」と褒めてもらえる機会が多くてありがたいけれど、そうでない人ももちろん頑張っている。
みんな褒められたいし、認められたい。
その気持ちに気づいてフォローできる人でありたい。

③フォローしあえる職場に

私達は、「子供がいるから・時短勤務しているから」と言ってフォローしてもらう立場なだけではない。本当は若手の力になりたいと思っているし、残業は出来ないけれどその分自分に何が出来るかは常に考えながら働いている。上司には、「制度を利用する人としない人が相互に補い合える職場環境を作ろう」という気持ちを発信し続けていてほしい。


こんなことを伝えました。

さらに。


その他、個人的に気をつけていることも話しました。


ガーベラ感謝の気持ちは具体的に示す

フォローしてくれた人は自分からわざわざ「やっておいたよ」とは言わない。なので自分の不在時に誰が何をしてくれていたか、常に気づけるようにアンテナをはっている。そしてどんな些細なことでも、ウザがられても、「○○をやっておいてくれてありがとう」と、感謝の気持ちを必ず具体的に伝えるようにしている。

(これが家でも素直にできれば家庭円満なのに夫が相手だとなぜできないのだ?!チーン


ガーベラ自分が出来ること、出来ないことを、背伸びせず、「事実」としてきちんと伝える

「残業はできません」「早出はたまにできます」「残業はできないけど◯◯の提案資料作りは今日なら、17時までならできます。17時までは作りますがそれ以降は明日になるので、〆切に間に合わないようでしたらそれ以降の引き継ぎをお願いします。」など。

できないことを「出来る」とは言わない、
出来ることは、やる!



ガーベラ具体的に期日を確認して進める

会話でなんとなく「この業務が必要」となったり上司から「これお願い」と頼まれた時、必ず、いつまでに必要ですか?と期日を確認してから進める。意外と、頼む上司側もそれが曖昧なことが多いので、お互いの認識をすり合わせる良い機会となる。誤解もなくなるし、メリットしかない。


特に前半の①〜③については、
そもそもこんな研修を上司向けに開いてくれていること自体がありがたいなと思ったので、
その感謝の気持ちとともに伝えました。


意外にも「うんうん」「なるほど…」と頷いて聞いてくれる上司陣が多くて、不覚にも、嬉しくて泣きそうになりました(笑)



講師からのアドバイス


これは上司に対してのアドバイスでしたが聞いているこちら(部下)側にもとても参考になりました。


ガーベラ部下には「フォローしているということ」に対する評価枠を設けて、伝えよう、評価しよう

ガーベラ制度の中身をオープンにしよう

うんうん、この辺はよく聞く話。


ガーベラ子育て社員に「過剰な」「配慮」はNG
特別扱いしない、と言いすぎるとそこでまた誤解や軋轢が生まれやすいけれど、「必要な配慮」と「過剰な配慮」を見極めましょう、ということ。
本人にとってなにが必要で、何が過剰か、そこを見極める目を養いましょう。
業務上は平等に。勤務体系は配慮を。など、ポイントを必ず確認しましょう。


これは、たしかに…!と納得。


「アナタ子持ちで大変だからこの業務はやらなくていいよ」と言われると
ラッキーラブラブと思う場合と
!?はずされた!!…って思う場合とがある。

(働く側もわがままだこと!と、
我が身を振り返る…笑)

人間って勝手…滝汗


そこを見極めましょう、
コミュニケーションをちゃんと取りましょう、
ってことだね、ようは…。



研修に参加してみて。

「育休から復帰する社員に対してはこのようにマネジメントしていきましょう」という、おそらく最近確立されつつあるのかもしれない新たなスキームについて、マネジメントされる立場から、マネジメントする側の研修に参加できたことがとても勉強になりました。


「上司はこんなふうに言われてたのね」ということが知れたし、「あー、当たり前に、上司も悩んでたんだ」と感じることが出来たことがとても有意義でした。


時短勤務・育休復帰勤務って。

機械的に振り分けられて
見えない敵(会社?理解のない上司?)と戦ってるような気になることも多々あるけれど、
上司も人間だったんだな、
こんな事例に当たり前に悩んでるんだなー。と思ってキョロキョロアセアセ
それが新たな発見だったことに、
「なんで今までそう思えなかったんだろう」と不思議な気持ちになったほどでした。


それくらい、管理職のことを
「完璧人間」くらいに
思ってしまっていたのかも…滝汗
「管理職(=完璧人間)なんだからこれくらいちゃんと考えろよ!」とか思った過去もあったかも…


次に続く若手社員が
どんどん働きやすくなるように
今この立場から発信できることは
どんどん発信していきたいなと感じたので
研修に参加させてもらえて
とってもよかったです。


ほんと、育児しながら仕事するって
毎日時間との戦いで苦しいこともあるけど…
とにかく、また頑張ろう!と思えました。


子育て社員と、
子育て社員を持つ部署の
未来が明るくなるように★
ワーママの未来が明るくなるように★
また両立を頑張りますウインクキラキラ