一月と二月はアカデミー賞もあったから、ブログ投稿をがんばりましたが、やっぱり仕事が忙しい〜。

 

でも、そういう時は、本命ではないけれど隙間時間に気楽に観られる映画やドラマで、息抜きしながら気分転換をしています。

 

今日は、ひと月前の2月25日にAmazonプライムビデオで観た「ブルーピリオド」の感想です。


「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばささんの同名漫画を実写映画化。男子高校生が1枚の絵をきっかけに美術に目覚め、国内最難関の美術大学を目指して奮闘する姿を描きます。

 

 

成績優秀ながらも周りの空気を読んで生きている高校生の矢口八虎は、苦手な美術の授業の課題で絵を描き、初めて本当の自分をさらけ出せたような感覚を抱く。美術に興味を持ち始めた八虎は、国内最難関の美術大学の受験を決意。経験がないなか、「アート」という正解のない大きな壁にぶつかり、才能あふれるライバルたちを相手にした戦いに立ち向かっていく。(引用ここまで)

 

 

 

感想

東京芸大の受験という設定に興味をひかれて、予備知識ゼロで鑑賞しました。

主役の眞栄田郷敦(まえだごうどん)くんは、「千葉真一さんの息子」というくらいしか知らなくて、しかも真剣佑くんと混同していたほどの無知ぶり(笑)。
あとから「ああ、弟さんのほうだったのね」と気づきました。

でも郷敦くん、むちゃむちゃかっこいいんですね〜。
とても高校生には見えないけれど……先輩という女の子のほうがずっと幼く見えたし(笑)。
でも、原作漫画のイメージ通りのイケメンで、スターパワーという点では完璧でした!

 

私が一番興味を惹かれたのは、やっぱり芸大受験の様子です。
芸術を評価するってどうするんだろう、と思っていましたが、本当に厳しそうですね。
いろいろ学んで努力する必要があるのはよくわかったけれど、最終的には「本人の持つ才能」なんだなぁと感じました。

きっと漫画ではもっと詳しく描かれているのだと思うのですが、映画は尺の関係でそこまで踏み込めなかったのかな、と。
原作漫画は美術のノウハウやうんちくが満載だそうなので、私はそういうのをもっと知りたいな〜と思いました。

 

あと、美術部の先輩の描いた絵が、映画ではちょっと漫画っぽすぎて、個人的にはあまりピンとこなかったんですけど、原作ではしっくりくるんでしょうね。

 

美術の先生役の薬師丸ひろ子さんは、すごくぴったり!
着物を着た小料理屋の女将さんみたいな役より、こういう雰囲気のほうが似合ってるな〜と思いました。

 

予備校の先生(?)役の江口のりこさんも、外見や喋り方がまさに適役!
ただ、いろいろ指導はするけれど、自分が描いている姿は見せないので、ちょっとだけ物足りなく感じちゃいました(あくまで原作未読の一見さんの感想です)。

 

トランスジェンダーの子のエピソードも出てきましたが、これも映画の尺的に描ききれていない印象。
でも、これは「原作を読め」って話なんでしょうね(笑)。

 

そして個人的な思い出ですが、私が高校時代に背伸びして付き合っていた大学生の彼のお父さんが、京都芸大/大阪芸大の教授で著名な建築家でした。
後に事故で亡くなられたときは、天皇陛下から位階を授けられるほどの功績をあげた方でした。
でも、その偉大な親からの芸術へのプレッシャーは、彼の人生に大きな影響を与えていたと思います。

そんなこともあって、努力しても報われない人が多い芸術の世界で、この主人公のように高2で美術に目覚めて、芸大に現役合格できるのは、なんと幸せなことだろう、と、つい思ってしまいました。

 

星は三つ半ですが、とても興味深く鑑賞しました!
原作漫画を読んでみたいです。