今年もロイヤル・アデレード・ショウに行ってきました。
185年の歴史を誇る農業祭。
現在の場所で行われるようになって来年で100年になります。
はじめてオーストラリアに来てから、ほぼ毎年かかさず訪れているロイヤルショウ。
昔と変わらないところと、新しくなっているところと、時の流れを感じながら、どちらもほのぼのと楽しむ季節のイベントです。
この日は朝のうち気温が下がり雨がふっていたので、午後3時ごろから行きました。
いろんな動植物の品評会や競技は午前中に行われるので、来年は行けたらがんばって朝から行きたいな。
遊園地とか商業パビリオンも楽しいけれど、やはり農業祭だから、まず動物をみます。今回は大きな牛さんに驚く。
この牛さんは模様がちょっと北海道のようでした。牛の名前はアナベルさん。品評会で賞を受賞していました。
今回は他にはいろんな動物の子供たちとか、蛇やエリマキトカゲや猫や馬など鑑賞。
5時からシープドッグトレイルをみました。
あっちやこっちに走っていってしまう羊さんや、言うことを聞かずに動かない羊さんたちを、なんとかコントロールして、大きな会場に設置された4箇所の柵を通り抜けさせる、、。
なかなか大変です。
1匹見事な技で全てクリアした犬さんがいて、観客から大拍手をもらいました。
この競技をみるといつも映画「ベイブ」をもう一度みたくなります。
去年もみた犬さんの品評会。今年はコリー。
でも犬よりも一緒に走るお姉さん方が目立ってました。
なぜか皆、同じようにふくよかな体型で、独特のドレスアップをしています。
キラキラのスパンコールをつけた緑のドレスで走ってた女性も。
これも伝統なのでしょうねぇ。
毎年趣向をこらしたパフォーマンスをみるのも楽しみです。
去年は屋外ステージでのポリスバンドの演奏がとても気に入ったのだけど、今年は時間があわず。
でもメインステージでのこちらの歌と踊りのショウは楽しみました。
最前列中央に陣取った、おじさんの頭が邪魔。
ダンサーの皆さんは残念ながら微妙でした。
こちらのローカルなダンススクールの先生たちレベルというか、若い子にいたっては高校生の学校のパフォーマンスをみているようでしたが、大人の歌手の皆さんはとてもよかったので、歌手さんは今年、オーストラリア各州のロイヤルショウをまわるプロで、ダンサーさんはそれぞれ地元からオーディションで選ばれたアマチュアなんだろうと想像。
ちょっとつらくなるほど微妙な場面もありましたが、それもご愛嬌、と私は温かい気持ちで楽しませてもらいました。
9時から花火がありました。
家からショウグラウンドまで徒歩圏内なので、毎晩花火のあがる音を聞いていました。いつも花火をみると、とても幸せな気持ちになるのですが、今年の花火の演出はまぁまぁ。でも、後ろに新しいデジタルの観覧車ができていて、あぁ、やっとアデレードも横浜みなとみらいにあるような観覧車が設置されるようになったのだなぁと感じました(かなり小さめですが。)
今回は南オーストラリア産の食べ物を売るお店を重点的に回り、ビーフジャーキーやジャム、ブッシュアイスクリームやオリーブなど、気に入ったものを試食したり、購入したり、生産者の方々とお話するのもとても楽しかったです。
コロナ以降、他州や他国からの移住者がアデレードに急増した影響もあってか、平日で雨が降っていたにもかかわらず、多くの人が訪れていました。
いつもなら田舎のボランティアの方々が運営するカントリー・ウーマンズ・アソシエーションのカフェで、スコーンを食べるのですが、今年は人が建物の外まで行列ができており、私たちが夕方になって入った時にはスコーンが売り切れていました。こんなことは初めてです。
商品が売れても、それが他の国の利益になってしまうのは避けたいので、これからはオーストラリアの会社を応援して、できるだけ地元の食べ物を購入しようという気持ちをはじめて実感しました。
春のはじまりをつげる、恒例の行事、ロイヤルアデレードショウ。
今年も行くことができてよかったです。