7月に鑑賞した映画の鑑賞記録です。

 

 

「メイ・ディセンバー ゆれる真実」(2023)

 

 

あらすじ

全米に衝撃を与えた、実在の“メイ・ディセンバー事件”。当時 36 歳だった女性グレイシーは、アルバイト先で知り合った 13 歳の少年と情事におよび実刑となった。少年との子供を獄中で出産し、刑期を終えてふたりは結婚。その後夫婦は平穏な日々を送っていたが、事件の映画化が決定し、女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン)が、映画のモデルになったグレイシー(ジュリアン・ムーア)とジョー(チャールズ・メルトン)を訪ねる。彼らと行動を共にし、調査する中で見え隠れする、あの時の真相と、現在の秘められた感情。そこにある“歪み”はやがてエリザベスをも変えていく......。 ≪よそ者であるエリザベスの憶測≫と≪当事者の意外な本心≫≪新たな証言≫すべてが絡み合い、観ている貴 方の真実もゆらぎ始める。(引用元)

 

 

 

 

感想

 

この事件は当時ニュースにとりあげられ、大きな話題になったのでよく覚えています。

オーストラリアで「メイ・ディセンバー」という言い方は聞いたことがないけれど、映画ではグレイシーという名前に変えられている、彼女、メアリー・ケイ・ルトーノーで検索すれば、ウィキペディアにものってる事件。

 

 

1996年のメアリーはたしかに可愛かった。

でも1962年生まれの彼女はその時、34歳既婚で四人の子持ちの学校の先生。

当時12歳だった6年生の男の子、ヴィリと関係を持って妊娠したのだから、びっくりでした。

ヴィリの8歳の時の担任の先生がメアリーだったのよね。

 

 

これは1997年の裁判の様子。こんな時でもやっぱり可愛い。

このニュースをみながら、僕も小学校の時に憧れた先生がいたな〜なんていう男性がいたけれど、憧れるのと実際やっちゃうのは大きな違いでアセアセ

いくら魅力的な子だとしても、6年生の男の子にそういう気持ちを持つのって、やっぱり考えられなくて、このメアリーさんが、大人になれてなかったとか、精神的になんか変だったかと、思ってしまったなぁ。ヒロイン体質とか。相手の男の子のことを考えてない。

 

 

(写真はネットからお借りしました。)

 

逮捕されたあと、女の子を出産。3ヶ月服役したあと、もう会わないという約束で刑務所をでたのに、二人が車であっているところを見つかって、今度は7年の服役。

その時妊娠した二人目の女の子を刑務所で出産。

2004年に刑期を終え、翌年二人は結婚。

 

その時もニュースになってたけど、これで終わったかと思っていたら、2018年に離婚していた。それをしったのは、彼女が2020年に58歳で大腸がんで亡くなったニュースを聞いたから。

まさかこんなエンディングになるとはショックで、因果応報?なんて言葉が頭に浮かんだ。

いや、よくわからないですけど。

彼女としては思いのままに生きてこうなってしまったのか。

 

で、それをそのまま映画化したのではなくて、映画化の主演女優を演じるナタリーが取材のために二人と過ごす、という話なのが、ちょっとひねっていて、ナタリー・ポートマンが選びそうな作品だな〜と思いました。

 

ジュリアン・ムーアもナタリー・ポートマンもさすがの女優魂の演技で見応えがありました。

でもナタリーが金髪に染めたら、彼女の方が若い頃のメアリー・ケイ・ルトーノーに近かったような気もします。

 

この映画は、この長年にわたるスキャンダルをもとにしているという意味ですでに興味深いので、10点満点だとしたら星7つくらい。

 

これを書くのに、英語の記事やニュース動画をみたりして、二人の生涯に思いを馳せました。事実は小説より奇なり。

 

当時、二人の関係を知って、メアリーは夫から離婚されたそうだけど、その時、夫の親戚が警察に通報しなければ、これほど大きなスキャンダルにはならず、彼女は刑務所にも送られず、二人ははじめの子供の出産後、しばらく一緒に暮らしてもその後別れて別の道に進んだり、とか、別の人生もあったのかな、とか思ったり。

 

しかし!

 

このオーストラリアのインタビュー番組をみたら、5年前のメアリーのサイコぶりがあらわれてて、改めてびっくりしました。(英語です。)

これをみたら、ジュリアン・ムーアのあのちょっと不気味な演技が理解できるわぁ〜。