冬休みは終わり、先週から出勤中。
でも休みの間に人からひどい風邪をうつされて、絶不調で、休み明けなのに1日欠勤。
週末で治ると思ったんだけど、声があまりでないので、明日の出勤がつらいです。
でも休んでいられない、、。
冬休み中に「イルミネートアデレード」というイベントに行って、素晴らしかったのだけど、その記事をちゃんと書く余裕もありません
「イルミネートアデレード」の政府観光局による説明です。
「毎年冬になると、2~3週間にわたり、アデレードの街の通り、小道、建築物がイルミネーションで浮き上がる、イルミネイト・アデレードのイベントがあります。地元や国内、国際的なアーティストなどによる有料、無料のプログラムが数多く用意されている人気のイベントです。」
特に、ボタニックガーデンの炎のアートと、アートギャラリー正面のプロジェクションマッピング、そして私が卒業したアデレード大学の講堂を使っての、日本人アーティストによるレーザーアートが素晴らしかったです。最高♪ 映像みてね。
オリンピックもはじまりましたね。
がんばってオープニングセレモニー、みました。
いろいろ思うところもあるけれど、全体的に斬新で興味深い開会式でした。
では、映画レビューも。2週間くらい前に鑑賞しました。
「西部戦線異常なし」(2022)
アカデミー賞を受賞した1930年のルイス・マイルストン監督による映画版でも広く知られる、ドイツの作家エリッヒ・マリア・レマルクの長編小説「西部戦線異状なし」を、原作の母国ドイツであらためて映画化した戦争ドラマ。
第1次世界大戦下のヨーロッパ。17歳のドイツ兵パウルは、祖国のために戦おうと意気揚々と西部戦線へ赴く。しかし、その高揚感と使命感は凄惨な現実を前に打ち砕かれる。ともに志願した仲間たちと最前線で命をかけて戦ううち、パウルは次第に絶望と恐怖に飲み込まれていく。
監督は「ぼくらの家路」のエドワード・ベルガー。主人公パウルを演じたフェリックス・カメラーは、これが映画初出演。「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」「キングスマン ファースト・エージェント」などのハリウッド大作でも活躍するドイツを代表する俳優ダニエル・ブリュールが、出演のほか製作総指揮にも名を連ねる。第95回アカデミー賞で作品賞ほか9部門にノミネートされ、国際長編映画賞、美術賞、撮影賞、作曲賞の4部門を受賞した。Netflixで2022年10月28日から配信。
感想 (すこしネタバレ)
ずっとネットフリックスのMy Listにいれていたけれど、勇気がなくてみれなかった作品。
ドイツ語作品なのに、2023年のアカデミー賞で、外国語映画賞だけではなく、一般の部門で作品賞を含め全部で9部門にノミネートされ、実際に4部門も受賞って、どんな映画なんだろう、って思ってました。
とうとうみたら、なんという重み。
このところ忙しくて、仕事の合間のリラクゼーションで鑑賞していた映画はいったいなんだったんだと恥ずかしくなるほど(特に「美味しい給食」とか)、これこそ映画だ!、と強く心を動かされ、確かなメッセージをうけとりました。
三回目の映画化だから、過去作をご覧の方もいらっしゃると思いますが、私ははじめて。
今回は特にドイツ軍側からみた第一次大戦の壮絶な塹壕戦の悲劇を描いているところに大きな意味があると感じました。
悲しい、虚しい。こんなことは絶対あってはならない。
それを感じさせてくれた若い俳優さんたちの渾身の演技は素晴らしいと思いましたし、あとからメイキングオブ映像をみて、撮影から音楽、大道具小道具などすべてがこの映画をつくっていたと納得し、もう全部門受賞してもいいと思うくらいでした。
近年アカデミー賞の多様性重視で、時に疑問に思うようなノミネートや受賞があったのですが、この映画はもう作品賞でしょう〜と思ったな。
原作にはない、上層部が停戦を交渉する場面が描かれるのですが、これはとてもよかったです。
そしてそのコントラスとして、休戦が決まっているのに、その直前に突撃を命令する将軍。
こうして無意味に命をおとす若き兵士たちの姿は悲しすぎます。
今も戦争が続いているこの世の中で、皆がみるべき映画だと思いました。
五つ星です。