国際交流基金のオンライン日本映画祭で「土を喰らう12ヶ月」とともに、とてもみたかった私の本命映画、「花束みたいな恋をした」のレビューをします。

ひと月ほど前の6月15日鑑賞。

 

「花束みたいな恋をした」(2021)

 

 

「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など数々のヒットドラマを手がけてきた坂元裕二のオリジナル脚本を菅田将暉と有村架純の主演で映画化。坂元脚本のドラマ「カルテット」の演出も手がけた、「罪の声」「映画 ビリギャル」の土井裕泰監督のメガホンにより、偶然な出会いからはじまった恋の5年間の行方が描かれる。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画がほとんど同じだったことから、恋に落ちた麦と絹は、大学卒業後フリーターをしながら同棲をスタートさせる。日常でどんなことが起こっても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。(映画.com)

 

レビュー

 

菅田くんも架純ちゃんも大好き。

なので日本で上映された時からみたかったから、今年の映画祭のラインナップに入っていて嬉しかった。なんなら他は見なくてもこれだけはみようと思ってたくらい。

 

二人とも童顔だよね。

だから大学生の役も自然。

好きな音楽や映画や本が一緒。価値観が一緒。

こんなにぴったりあう人に出会ったら運命の相手と思うのは当然。

 

この二人の共通の趣味の話は今どきの若者文化なのか、私は日本を離れて長いからか、知ってるのは天竺鼠さんくらいだったけど(和牛ブームの時に、同期の天竺鼠さんのこともネットで知ったので。)

 

でもさ、これってけっこうあるあるの話で。

まるで自分みたい、と思うほどの異性と奇跡のように巡り会えて、愛しあえたとしても、社会人となり、大人として生きていく時に、現実と対峙しなくてはならなくなる。

 

生活のために夢をいったん諦めて、責任ある社会人として彼女と生きていこうとする菅田くんの姿は、大人になった今の私にはむしろ好ましく感じたけれど、それは私自身の過去や人生が投影されての感想なので、架純ちゃんのように夢を追いかけていく方に共感する人もいるのだと思う。

 

昔だったらお見合い、今だったらマッチングアプリで、もともと結婚生活の基盤や方向性が一緒の人と出会って恋におちる方がずっと効率がいいし、こんな痛みもないのだろうけれど。

 

だけどだからこそ、この二人の5年間の恋と別れは、たくさんの人の切ない青春時代の経験と重なって、共感を呼ぶのだろうと思う。

 

主演の二人の演技力、そして監督さんの演出、脚本家さんのストーリーがすべてはまって素晴らしかったです。

 

個人的には、多摩川の景色が懐かしかった♪

 

星よっつ。みてよかったです。もう一度みたいな。

 

 

 

 

この主題歌もとてもいいね。