2週間前の5月18日にNetflixで観賞。
「First Love 初恋」がとてもとてもよかったから、佐藤健くんの作品をもっとみたくなって。
百万回言えばよかった(2023)
大ヒットドラマ「きのう何食べた?」や朝ドラ「おかえりモネ」などの安達奈緒子が脚本を手掛け、数奇な運命に翻弄される男女3人の姿を描く本作。愛する人を突然失った主人公・相馬悠依を井上真央、死んでもなお魂となって悠依を見守り続ける鳥野直木を佐藤健、その事件の真相を追う刑事で直木の唯一の媒介者として悠依に関わっていく魚住譲を松山ケンイチが演じた。(シネマトゥデイ)
感想 (ネタバレあり)
2023年1月から3月までTBSで放送されたテレビドラマをネットフリックスで観賞。
「First Love 初恋」よりあとにつくられた作品と知って驚く。
「First Love 初恋」のクオリティとは比べ物にならなかったから。
それだけネトフリオリジナルドラマはすごいってことか。
健くんがミスキャストなのか、脚本がいまいちなのか。
健くんの若い頃役の口下手でぶっきらぼうな男の子(この子が成長して健くんになるとはまったく思えないのだけど)に似せてるのはわかる。
っていうかそういう役柄だから。
それにしても、間のとりかたがとても変。
健くんの良さが生かされてない。
井上真央とのケミストリーもあまりないと思う。
「初恋」の満島ひかりさんは、やっぱりすごい女優さんだったんだなぁ。
健くんの役は想いが残っているので成仏できない幽霊。
井上真央からは姿がみえないけれど、刑事役の松山ケンイチくんにはみえる。
家族代々そういう家系だから。
映画「ゴースト」みたいな設定で、まぁそれはいいんですけど、最終回で成仏する前に1日だけ生きていた頃の姿にもどるっていうのは、あまりにも唐突で、やっぱり変でしょう。
とってつけたかんじ。こんなの映画だったら絶対ない。
なんかその都度、思いつきで脚本書いてる?みたいな。
まぁ、100歩譲ってそれもいいか、と思っても、その最後の1日の過ごし方が変。
だって結婚寸前だった大人の男女だよ。
それなのに、死んで幽霊になっちゃって、そばにいるのに姿もみえず、相手をさわることもできなかったんだよ。
こんなにいろいろ辛いことがあって、健気にがんばってきたのに、はじめて肉体のある姿で目の前にあらわれたのに、それもたった1日しか一緒にいられないのに、悠長に服、買いにいったりする?
これ、小・中学生向きドラマ?
そういえばあきらかに少女買春の斡旋という犯罪が行われているのに、その言葉を不自然なほどにつかわないのは、放送コードか何か?
セリフもくさい。
健くんがいよいよ消えていく前の「愛してる」、の連呼は、本人だって言いにくかったのではないかなぁ。と大人の私は思ってしまいましたよ。
それがタイトルだから言わないわけにはいきませんが。
それでもネット上の評判は良いようなので、これはやはり思春期のお子様向けドラマと決定〜(笑)
脚本家の安達奈緒子さんって存じませんが、一番の問題は脚本にあるのでは。
次に演出、そしてキャスティングのミス?
というわけで佐藤健くん目当てでみたのに、一番の掘り出し物は松山ケンイチくんでした。今までよく知らなかったけれどこれから注目。
それからもう一人の幽霊役の板倉俊之さんのお笑いがこのドラマを救ってた。
後半突然参加の菊池凛子さんの黒い幽霊姿は、どうも浮いていて、この役いらなくない?って思ったけど、あ〜、そういえば昔、映画「ノルウェイの森」で、松山ケンイチくんと菊池凛子さん、共演してたわ。
一番印象的だったのは、頻繁に背景に登場してきた、みなとみらいのロープウエイでした。(まだ実物をみたことがないから。)
星みっつ。そういうこともあるね。