「不適切にもほどがある!」(2024)

 

 

1986年に暮らす中学校の体育教師で、野球部の顧問をしている小川市郎は、超スパルタで令和では考えられない不適切な言動を繰り返す昭和のおやじである一方、男手一つで17歳の一人娘・純子を育て、娘の非行に手を焼く普通の父親でもある男。だが、ある日突然、2024年へタイムスリップしてしまう。時を同じくして、社会学者の向坂サカエとその息子・キヨシもまた、令和から昭和にタイムスリップしていた。(シネマトゥデイ

 

 

感想

 

TBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」をオーストラリアででみました。英語のタイトルは「Extremely Inappropriate!」です。

 

オーストラリアでは3月からNetflixで放映していましたが、5話でいったんストップしてしまったので、残りがみられるか心配でした。

でも無事、6話から10話も5月に放映され、本当によかった〜。パチパチ拍手

 

日本では2024年1月26日から3月29日まで放送されていたそうですね。

いやぁ、たった2ヶ月くらいの差で日本の「今」のドラマがみられるって夢のような時代になりました。笑い泣き

 

TBSとネットフリックスが提携かなんか結んでいるのでしょうが、海外生活者にとってはありがたいですよ。おかげで長瀬くんの「池袋ウエストゲートパーク」や「タイガー&ドラゴン」、「俺の家の話」なんて過去の名作もみられたしね!

 

他にもみたい映画やドラマがあるのに、これを優先した理由は、なんだか昭和が描かれる作品だということと、それから宮藤官九郎脚本によるオリジナル作品だということ。宮藤さんのことも前から知っていたわけではなく、この長瀬くんのドラマですご〜い、と驚いたわけですが、実はちょっと苦手だった「舞妓Haaaan!!!」や「謝罪の王様」も宮藤さんの作品だったのですね。

 

あの時つらかったのは、阿部サダヲさんのミュージカル場面で、あれがなかったらよかったのに、と思ったものですが、なんとこの「不適切にもほどがある!」でも阿部さんがうたっちゃってる!

 

1話みて、うわぁ〜見続けられるかな、とちょっとひいたけど、がまんしてみているうちに慣れてきました(笑)

 

なんといってもこのタイムトリップしている期間が、私の人生とシンクロしているから〜。

 

このドラマは「1986年(昭和61年)と2024年(令和6年)とのタイムスリップを軸に繰り広げられる物語」なんですが、なにを隠そう、私が日本を発ってオーストラリアに住むようになったのは1986年10月なのです。

 

一旦戻り、またオーストラリアに行って、昭和の終わりとともに永住することになったのですが、初期の頃はお金がかかるから、日本に帰るのも2年や2年半に一回で我慢していたし、それこそ国際電話が高かったので、手紙でやりとりしていたので、もう本当に浦島太郎。

今のようなデジタル社会だったら、私の人生もそうとう違っていただろう、と思いますが、とにかくがんばった!照れ

 

近年では仕事で日本に行くようにもなったけれど、とにかく今の日本がどうなっているのかまるでわかっていない年月が長かったので、昔よくテレビでみていた俳優さんが、今はいきなりおじいさん、おばあさんになっているのに、驚いたりしてます(爆)

 

あとは最後にいたのがバブル景気直前の日本だったから、いつまでもその頃の気分を引きずっていて、2020年11月に母が亡くなってしばらく一人で実家に住んではじめて、生活感の違いに気がついたという、、。

 

そんな私なので、タイムトリップしてお互いにいろんなことにびっくりして、いろんな気づきや振り返りをする「未来人」と「過去の人」たちの気持ちに感情移入しました。

 

なんか、レビューというよりは、自分語りみたいになっちゃいましたが、とにかくそういうわけでいろんなことが懐かしかったし、今はどんな時代で、良いこと悪いこと含めてどんなふうに人々の生き方や社会が変わり、現代を生きているのか、コメディタッチで笑いながら知ることができて、本当によかったです。

 

しばらくしたらもう一度みよう。

 

個人的なツボ:

 

1986年の阿部サダヲの17歳の娘、スケバンの純子(河合優実)が、大学に行く気になって、「大学行かなきゃミスキャンパスにもなれねーし、オールナイトフジにも出れねーし、裏口でいいからフェリス入りたい!」といったのには、吹き出した〜。

ここで母校の名前を聞くとは笑い泣き そういう時代でした。