Netflixで3月29日から配信がはじまった「ビューティフルゲーム」。
大好きなビル・ナイさん出演のサッカーの話だから、ためらわず鑑賞。
「ビューティフルゲーム」(2024)
イギリスのホームレスたちのサッカーチームの物語。
コーチのマルがチームを引き連れて、年に一度の世界的なサッカー大会" ホームレス・ワールドカップ"に出場するため、ロンドンからローマ へ向かう。
土壇場で、チームは天才ストライカーのヴィニーを連れていくことを決めるが、彼には解決しなければならない問題があった。
優勝と彼自身のために、まずヴィニーは、将来を有望視されていた過去の自分と向き合う―。(引用元)
字幕がみつからなかったので、日本語吹き替えの予告編をはります。
でも違和感が半端じゃないので、英語の予告編も
感想
ホームレスのワールドカップがあるなんて知らなかった。
以下、日本チーム、野武士ジャパンのサイトより。
「2003年より毎年開催されている、ホームレス状態の人が一生に一度だけ選手として参加できるストリートサッカーの世界大会です。」
「世界に共通する貧困という問題や人間の可能性について世界中に人々に考えてもらい、同時に貧困状態にある人たちに楽しみや喜び、希望を感じるきっかけをつくるためにホームレス・ワールドカップは生まれました。」
「ホームレス・ワールドカップは、サッカーを通して生きがいや人との関わりを取り戻し、自信をつけてホームレス生活から脱することを目的としている大会でもあるため、大会への参加資格は一生に一度としています。」
日本のチームは2004年から数年ごとに参加しているようです。
調べてみたらコリン・ファレルがナレーターをつとめるドキュメンタリーが2008年に作られていたし(コリンは本作のプロデューサーでもあります)、韓国版のホームレスサッカーの映画(ドリーム ~狙え、人生逆転ゴール!~)もあるし、本作「ビューティフル・ゲーム」はミュージカルにもなっているようです。
この映画はコミカルで楽しくみられる作品だけど、優しく暖かい気持ちで応援したくなる、とてもいいお話です。
やはりビル・ナイさんが良い味をだしているし、サッカーがずば抜けて上手いけれど、つらい過去のある黒人青年役、マイケル・ウォードくんは「エンパイア・オブ・ライト」のあの青年で、とてもよかったです。
日本チームもちゃんとフォーカスされていまして、コーチ役が奥山葵さん。
他の日本人出演者さんのお名前はわからないけれど、外国人映画監督による、おかしななんちゃって日本ではなくて、日本で普通にみるようなコミカル演技と演出だったので、そこは安心。
でも日本チームは年齢層高いし(平均年齢50歳とか)とても弱いんですよ〜。
日本人ってサッカー大好きなのに、こんなに弱いなんて残念、ってちょっと思ったけれど、それはホームレスの定義が各国によって違っていて、難民だとか、安定した住居を持たない潜在層をホームレスとしている国もあるから。
たとえばカンボジアやベトナムチームの平均年齢は16〜17才。
大会に集まる70カ国の平均年齢は22歳だったそう。
それでは勝てないよね。
勝ち負けよりも参加することに意義があると思いますが、やっぱりスポーツのイベントだから、できることがあるなら日本チームをもっとサポートしてあげてほしいな、と思いました。
こちらの記事参照
SDGsの目標1「貧困をなくそう」の取り組みとしてもとても良い企画、そして映画作品と思いました。