「ジュリー&ジュリア」(2009)

 

 

実在の料理研究家ジュリア・チャイルドと、ジュリアに憧れる現代のOLジュリー。50年の時を隔てた2人の女性を「めぐり逢えたら」「ユー・ガット・メール」のノーラ・エフロン監督が描いた人間ドラマ。食べることが大好きなパリ在住のアメリカ人ジュリアは、名門料理学校で習得した誰でも簡単に作れる家庭料理の本を出版し、本は大ベストセラーとなる。50年後のニューヨーク、作家になる夢をあきらめたOLのジュリーは、憧れのジュリアのレシピに挑戦し、それら全てをブログに綴ることを思いつく。(映画.com)

 

 

感想

 

NetflixやAmazonプライムで、そのうちみようと思っていたのに、気がついたら配信期間がすぎて、見逃してしまった映画があります。

 

「ジュリー&ジュリア」もそういう映画のひとつでしたが、配信終了間際に気がついて、ギリギリセーフでみることができました!

とても好きな作品だったので、再鑑賞できて嬉しかったです。

 

初見は2009年12月31日の空の上。

アデレードからマレーシアのクアラルンプールに向かう飛行機の中でした。

クアラルンプールで成田行きの飛行機に乗り換えてすぐ年越しというタイミングだったけど、機内では特になんのお祝いの言葉もなく、ちょっとつまんないな〜と思ったのを覚えてる。

これが日本の飛行機だったら少しはお正月ムードもあったでしょうか。

 

この時は母の手術で2010年1月1日から5週間、日本に滞在したのです。

思えば母は2006年から乳癌と甲状腺癌の手術や治療を繰り返してきたけれど、2020年に亡くなるまで、14年間も一人暮らしをしながらよくがんばった、と心から思います。本当にそんな気持ちを最後に伝えられなかったのが残念で。

母には感謝ばかりです。

 

さて、この頃は日記をYahoo Daysに書いていたのですが、Yahooブログを経て、アメブロに引越しする時、映画レビューはYahoo 映画のマイムービーにリンクを貼っていただけだったので、紛失してしまいました。

 

でもネットを探してみたらなんとみつかったので、またなくならないように、以下、当時書いたレビューをコピペします。

 

 

赤ワイン赤ワイン赤ワイン赤ワイン

 

作品の構成がおもしろい。メリル最高!(星よっつ)

 

メリル・ストリープとエイミー・アダムスがまた共演!

あの芸達者コンビなら、きっと質の良い映画だろうとわかっていながら、「ジュリー&ジュリア」というタイトルがなんとも地味そうで、劇場鑑賞じゃなくてもあとからDVDでみればいいかな、とパスしちゃった作品です。

でもお友達の勧めがあったので、海外旅行の飛行機のなかで、軽い気持ちで鑑賞しました。

 

ところがこれがおもしろかったのです。

やっぱりやってくれました~。

 

メリルの役は、ジュリア・チャイルドというアメリカで初めてフランス料理のレシピ本を英語で出版して、料理番組のホステスとしても有名な料理研究家。

彼女の話し方やパーソナリティにはかなり特徴があるのですが、あとからYou Tubeの映像でご本人を発見したら、メリルがいかに見事にジュリアを演じていたかよくわかって、びっくりです。

 

そのジュリアが出版した700ページもある本の、542品のレシピ全部に挑戦して、その様子をブログに書くことで、自分の生きる方向をみつけていくジュリー役をエイミーが演じています。

 

ジュリーがブログを書いている「現在」と平行して、1949年にジュリアが普通の主婦から、料理学校の名門「ル・コルドン・ブルー」に入学して、プロのシェフを目指す男性ばかりのクラスで奮闘して料理研究家となっていく過程が描かれていくという趣向がおもしろい。

 

ただ普通にジュリア・チャイルドの伝記をかくのではなく、現代っ子のジュリーに、現代的コミュニケーションツールであるブログをとおして語らせることで、いかにひとりの料理研究家の仕事がのちのアメリカの人々に影響を与えているかをあらわすことができたと思います。

 

ストーリー、配役ともに二重丸!

秀作です。

 

 

 

こちらのドキュメンタリーも面白そう。

 

 

映画は、今、みてもとても面白かったです。