昨夜、『ゴジラ-1.0』をみてきました。よかった〜。
でもまずは1月9日に映画館で鑑賞した「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のレビューを書きますね。
「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」(2023)
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は、2023年公開のイギリス・アメリカ合衆国のミュージカル・ファンタジー映画。 ロアルド・ダール原作の児童小説『チョコレート工場の秘密』に登場するチョコレート工場の工場主ウィリー・ウォンカの若き日の冒険を描く。 ウィキペディア
感想
誰も一緒に見に行ってくれる人がいなかったので、一人でトラムにのってグレネルグという海辺の町の映画館で鑑賞。
見ないという選択はなかったです、、だって私の原点は英国児童文学だから。
アリス、プーさん、ピーターラビット、ナルニア、メアリーポピンズ、マザーグースとか。
でもなぜかロアルド・ダール作品には少女時代に出会わなかったので、大人になってオーストラリアにきてから、ジーン・ワイルダー主演の「夢のチョコレート工場」(英題は Charlie and the Chocolate Factory, 1971年製作) をたまたまテレビでみて、あまりに奇妙でファンキーな内容に興味をもって、英語で原作本(1964発表)を読みました。
2005年にティム・バートン監督がジョニー・デップ主演で「チャーリーとチョコレート工場」(英題はこちらも原作と同じ Charlie and the Chocolate Factory)として英米豪合作の新バージョンを作った時も、原作とは違うオリジナル設定になっていたけれど、本当に楽しくて、大ハマり♪
さきほど自分のブログ内を「チャーリーとチョコレート工場」で検索したら、7回も言及していたほど、心に残った作品です。
今回の「ウォンカとチョコレート工場の始まり」(英題は Wonka, 2023製作) は原作本の前日談として作られたオリジナル映画で、監督・脚本は「パディントン」のポール・キングだから、間違いなし!、とベストな環境でみるために、大きなスクリーンのある映画館で鑑賞しました。
はじまって驚いたのは、全編ミュージカルだったこと。
これまでの二作は歌以外はドラマだったので。
最近、ミュージカル映画が当たっていたからかな。
舞台美術〜大道具、小道具、照明など〜は本当に素晴らしくて、もうアカデミー賞もってってください!って声を大にして言いたい!
そして、すべてのシーンがこのままライブの舞台ミュージカルになったら最高に楽しそう、と確かに思った!
でも映画館のスクリーンを通してみている私には、なぜか胸に響いてこなかったのです。意味不明。
あんなに楽しみにしてたのに。
好きになりたいのに。
ティモシー・シャラメくんはとても美しかったですよ。
スタイルも最高だし、今、旬ですね。
彼を愛でるためにみるのはよし。
でも全体的にクリーンすぎるというか。
ロアルド・ダールのダークなブラックユーモアが欠落しています。
それはティモシーくんのせいではなくて、監督が若い頃のチャップリンが演じた夢と希望にいっぱいの移民のようなイメージにしたかったそうなのですが、これまでの映画を知っていると、肩透かしにあったような気持ちになります。
前二作を知らない人や、小さい子供と一緒にマジカルな世界を楽しみたい、という人には最高の映像体験なのだと思う、、。
なので毒抜きされたこのキラキラ作品が私の思ってたのと違う、ということなのでしょう。
これ、もしウェス・アンダーソンが作ったら、どんなことになったか、と怖いものみたさ(笑)ミュージカルではなく(笑)
他の英国キャストのみなさんもミュージカルではない方が活躍できたような気がします。
個人的な評価は三つ半。
でも感じ方は人それぞれですからね〜。楽しまれた方はラッキー♪
ひとつだけ確かなのは、映画鑑賞後に猛烈にチョコレートが食べたくなります!
PS ミスタービーンのローワン・アトキンソンを久しぶりにみました。
69歳なのですね。おかわりなくて何よりです。
PPS
書き忘れてました!ヒュー様のウンパルンパがこの映画を救ってました!
あの自然なダークジョーク。あれはアドリブかしら。
ほっとできる瞬間をありがとう(笑)
ただ、小人症の役者の働く機会を奪った、と避難されていたのをどうしても思い出してしまって。
残念だなぁ、。窮屈な社会になりました。