昨日、能登半島地震のニュースをみようと、ネットのライブニュースをAppleTVでテレビ画面にミラーリングしたら、羽田空港でJALの飛行機が炎上している映像がとびこんできて、びっくりして最後まで見届けました。
地震のニュース映像もたくさんみて、泣きそうになりました。
クリスマス〜お正月に世界中の人が平和と幸せを祈っているのに、その願いはかなえられないものなのか、と悲しい気持ちでいっぱいです。
あまりのことに言葉もありませんが、心からのお見舞いを申し上げます。
映画ブログですので、レビューを書きたいと思います。
昨年は配信で肩の凝らない娯楽映画やドラマを隙間時間にちょこちょこみましたが、どうしても、と思った映画11作は、映画館で鑑賞しました。
イニシェリン島の精霊
フェイブルマンズ
エンパイア・オブ・ライト
すずめの戸締り (これは誘われてつきあいで。でも見てよかったです。)
生きる Living
ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
オッペンハイマー
アステロイド・シティ
バービー
ナポレオン
マエストロ:その音楽と愛と
本当は「TAR/ター」も映画館でみたかったのですが叶わず、配信で2回鑑賞。
「アステロイド・シティ」は失敗しましたが、それ以外はどれも大満足でした
今日は「ナポレオン」について書きたいと思います。
ナポレオン(2023)
1789年 自由、平等を求めた市民によって始まったフランス革命。マリー・アントワネットは斬首刑に処され、国内の混乱が続く中、天才的な軍事戦略で諸外国から国を守り 皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオン。最愛の妻ジョゼフィーヌとの奇妙な愛憎関係の中で、フランスの最高権力を手に何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛けていく。冷酷非道かつ怪物的カリスマ性をもって、ヨーロッパ大陸を勢力下に収めていくが――。フランスを<守る>ための戦いが、いつしか侵略、そして<征服>へと向かっていく。(引用元)
感想
他の方の評価があまり良くないようでしたが、こういう歴史大作のメジャー映画にホアキンが出演するのは久しぶりだったので、みないという選択はありませんでした。
2000年の「グラディエーター」、今でも忘れられません。
戦闘シーンは素晴らしいけれど、物語が描き込まれてなくて感情移入ができない、見終わった後の感動がない、というレビューがみうけられましたので、はじめからその覚悟で行きました。
そのせいか、がっかりもしなかったし、戦いの場面はものすごい迫力だったので、映画館で見て本当によかったです。
フランスの英雄、ナポレオンに英語を話させ(手紙の文章も英語)、描き方も妻ジョセフィーヌとの関係にフォーカスをあて、いろいろはしょって、人間的な弱さいっぱいのナポレオンなので、フランスではうけないかも、とちょっと思った(笑)
だいたいが歴史的に敵として戦ってきた英仏だから、英国人のリドリー・スコットが監督・製作する時点であまり英雄談的にはならないかも?(笑)
でも私にはそういう視点も面白いと思いました。
ちなみにジョセフィーヌ役のヴァネッサ・カービーは「ミッション:インポッシブル」のホワイトウィドウだけど、私は彼女は「クラウン」のマーガレット王女役が最高に好き
冒頭のマリー・アントワネットが断頭台にむかって歩くシーン、、「ゲーム・オブ・スローンズ」でサーセイが民衆からシェイム、シェイムといわれ、物をなげつけられながら、裸で歩くシーンを思い出したなぁ。
それをいえば、馬が倒れるシーンとかけっこう残酷な戦いのシーンもまるでGOTの世界でした。
私のフランス史の知識はほとんど「ベルサイユのばら」どまりなので、今回いろんな戦いがあったことを知って、ナポレオンの生涯について細かく調べる興味ときっかけをもらえたのもよかった。あの氷上の戦いはすごいですね!
それからなんといっても戴冠式のシーンは絵画からぬけだしたようで、とても嬉しくなりました。
あれ、っと思ったのは、エルバ島に流刑されたあと、王政が復活し、それに対抗するためにナポレオンがフランスにもどった時のシーン。
ナポレオンに銃を向けていた王の兵隊たちが、寝返って彼についたけど、あそこに共感するにはいまいち描写不足の気がして、あ、これはきっとその前のシーンがぬけてるんだ、と思った。
ジョゼフィーヌとの関係以外はかなりダイジェスト的に物語が進むと思ったけれど、それは実際にこの映画が本編のダイジェスト版として作られたものだからと思うんですよ。
調べたら4時間半のバージョンがあるらしい、、。
今に「ナポレオン」は、Apple TV+で配信されるようだけど、はじめから配信用の長編を作っておいて、劇場では2時間40分のダイジェスト版をみせる、という戦略なのかもしれませんね。(注。4時間半版が配信されるかどうかは、現時点ではわかりません。)
戦闘シーンはやはり劇場の大画面でみせたいし。
さらに完全版をみるために、Apple TV+に加入者が増えてくれたら嬉しいし。
という計画だったとしたら、それがこの劇場公開版にあまり感情移入ができない理由なのではないでしょうか。
もともとスタンリー・キューブリックが構想していた「ナポレオン」の生涯を描く映画はもっと長く製作が不可能だったそうなので、これもあたらしい映画の形かもしれませんね。
この劇場版での評価は星三つ半だけど、もっと完全な配信版が見られることを期待します!
実は私、クリスマスにiPhoneを新調して、iPhone15Proのユーザーになったので、3ヶ月は無料でApple TV+がみられるんです。
無料期間のうちに完全版のナポレオンがみられないかな〜(笑)
おまけ1
インタビュー映像です。
ホワキンさんが嬉しそう♪
おまけ2
「バリー・リンドン」(75)という作品が、キューブリックが「ナポレオン」製作のためのリサーチをいかして撮ったものだというので、いつかこちらもみてみたくなりました。
「バリー・リンドン」の予告。ライアン・オニール主演の大河ドラマだそうです。