2021年にTBSで放映された全10話のドラマ「俺の家の話」をネットフリックスで鑑賞しました。
「俺の家の話」
あらすじ
主演・長瀬智也×脚本・宮藤官九郎、TBS連ドラ11年ぶりのタッグ!!濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマ!長瀬が演じるのは、ブリザード寿というリングネームで活躍する現役プロレスラーの観山寿一。かつては大規模プロレス団体に所属する人気レスラーでプエルトリコチャンピオンにまでなったが、ケガや年齢もあり今は小規模な団体で細々と試合に出ている寿一。そんな彼は、全国に一万人以上の門弟を持つ二十七世観山流宗家にして重要無形文化財「能楽」保持者・いわゆる人間国宝である観山寿三郎の息子。20年以上前に父・寿三郎の跡を継ぐと期待されていたが、反発し家出をした寿一だったが、寿三郎が危篤と知らされ、突然実家へ帰ってきたことに家族たちは驚く。一方、奇跡的に一命を取り留めた寿三郎だが、傍らに立つ介護ヘルパーの志田さくらを家族に紹介し、彼女と婚約して遺産も全て譲ると宣言。実力と人気に限界を感じていた寿一はプロレスラーを引退し、実家に戻り寿三郎の介護を手伝うことに。家族とさくらを巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルのゴングが鳴り響く!!父親の寿三郎を演じるのは西田敏行。介護ヘルパー・志田さくら役を戸田恵梨香が演じるほか、永山絢斗、江口のりこ、井之脇海、桐谷健太ら豪華キャストが共演。【TBSオンデマンド】
感想 (軽いネタバレあり)
今はオンラインで日本のテレビドラマが見られるので嬉しい私♪
ネットフリックスで本作がでてきたので、試しにみてみることにしました。
決め手はお能が舞台だから。
日本にいた時は海外のことばかり興味があったけれど、オーストラリアに住んだら日本のことが知りたくなる、、それも比較文化視点で日本文化をみるようになるから、面白いんだよね。
ところがこれは単純に伝統文化を継承する家族を描くコミカルなホームドラマではなくて、介護の問題があり、ひいては生き方を考えさせるお話で、さすが宮藤官九郎脚本作品、と毎回興味をもって鑑賞し、最終回には意外な展開に呆然としたのち、胸がいっぱいになります。
能とプロレス、、静と動の対局のような世界を生きるのは元TOKIOの長瀬智也さん。
私は海外生活が長いので、長瀬智也さんは名前を知っているくらいだったのですが、なんて素晴らしい俳優さんなのでしょう。
もう大ファンになった〜!と思ったら、これが芸能界引退前の最後の作品だったなんて、ショック。早く知りたかった、、。
さすがに芸に優れている人だから、あんなに体を張ったプロレスの技も本人がやっているというし、能の動きも声も素晴らしい。
第六話の阿部サダヲさんがゲスト出演している回で、ちょこっと歌を披露してくれたのが嬉しくて、YouTubeでTOKIOの過去動画を検索しちゃいました。
なんてかっこいい、、って今頃遅い(汗)
長瀬智也さんの魅力的な演技に釘付けになったのと同時に、要介護が必要で認知症を患う人間国宝役の西田敏行さんがやっぱり素晴らしいです。
現時点で75歳だそうだけど、コメディセンスが高くヒューマンドラマを演じる卓越した才能があって、能じゃなくても、演劇の人間国宝といっても過言じゃないですね。
同じ第六話でマイウエイを歌う場面は役を離れて俳優西田敏行の歌に感動しました。
そうやってとても面白く九話までみていたけれど、最終回の第十話は本当にショックでした。
まさかの展開にはじめは驚きすぎて、納得できないほどのぶぜんとした気持ちになったけれど、そのうちじわじわときて、涙〜ですよ。
これが宮藤官九郎作品の醍醐味なんですね。
絶対に最終回の内容を知らずにみるべきですが、一言だけいうと「シックスセンス」なことが起こっていた、、。
そういえばあの時こうだった、ああだった、と伏線回収されますが、やっぱりあとから最終回だけもう一度みて再確認しました。
あぁ〜もう長瀬ロスだわ。
他の俳優さんでは特に桐谷健太さんと、子役の羽村仁成くんがとてもよかったです。
素晴らしい作品。ネットフリックスで放映してくれてありがとう。星五つ。