冬といえば雨、のアデレード。

今もノアの箱舟の中にいるのかと思うくらいよく降ってます。

半年前に久しぶりに冬の日本を体験して、アデレードは日本の真冬ほどには寒くはならないな、とあらためて思ったけれど、それでも雨降ると体感気温はさがります。

今、夜の8時。外の体感気温は9度くらいです。

 

さて先日、仕事の息抜きにみた映画、「gifted/ギフテッド」のレビューです。

 

 

めいで7歳のメアリー(マッケンナ・グレイス)と片目の猫フレッドと共に、フロリダの小さな町で生活している独り身のフランク(クリス・エヴァンス)。平穏に過ごしていた彼らだったが、メアリーにある天才的な能力があることが判明する。フランクは彼女に普通の子供と同じように育ってほしいと願っていたが、彼の母エブリン(リンゼイ・ダンカン)は二人を引き離してメアリーに英才教育を受けさせようとする。

シネマトゥデイ 

 

 

 

 

レビュー (軽いネタバレあり)

 

予告をみたら良さそうだったので、ずっと気になっていた本作を、ネットフリックスで鑑賞しました。

マーベルのヒーロー、アメリカの良心、のキャプテン・アメリカ=クリス・エヴァンスさんがこういう役をするのも興味があったし。

お話はおおむね予告で想像できたとおりの結末でしたが、キャストがとてもよくて、素直にひきこまれました。

この「ギフテッド」である女の子は7歳なのに天才的な数学の能力があり、その才能は彼女が生まれて6ヶ月で自殺した母と、そこまで彼女を追い詰めてしまったその母の3代にわたり受け継がれていました。

先日「クィーンズギャンビット」と「完全なるチェックメイト」というチェスの天才ボビー・フィッシャーをモデルにしたドラマと映画を続けてみて、ボビー・フィッシャーの生い立ちや両親のことなど調べ、チェスや数学的な才能(左脳?)の発達した人と精神障害の関係性について考えていたところだったので、類似性のある物語に驚きました。

子役の女の子、マッケナ・グレイスちゃんは一年生という設定だけど、いや、それは絶対ない、と思っていたら、やはり当時10歳〜11歳くらいでした。
でもそんなことを感じさせないほど演技がうまい!
本当に自然で、彼女の運命に感情移入してしまいます。

アメコミヒーローではないクリスさんの一面をみられたこともとてもよかったです。
マーベル出演者とのインタビュー動画などをみると、素顔はけっこうおふざけな性格にみえますが、この映画のクリスさんはやっぱり筋の通ったいい男だな〜。

彼とロマンチックな関係になる小学校の先生役のジェニー・スレイトさんとは、当時プライベートでもつきあっていて、別れたりまたつきあって別れたり、いろいろあったようだけど、クリスさんレベルの俳優さんの彼女にしては絶世の美女というわけでもない、、。
でも彼女はサタデーナイトライブにでてた人気コメディアンだったんですね。
きっとクリスとは波長があったんだろうな。わかる気がします。

その他のキャスト、クリスさんの母や隣人など、皆、とてもよかったです。

ひとつの分野に天才的な能力があっても、子供として生きる幸せは守ってあげたい。
エンディングでは彼女が理解され、才能の伸ばせる環境で、暖かく見守られながら生きていく様子が示されています。

良い映画をみました。四つ星です。

 

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天才児への理解

 

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