ソフィア・コッポラ監督の映画「オン・ザ・ロック」をしばらく前に映画館でみました。

 

 

ニューヨークで暮らしているローラ(ラシダ・ジョーンズ)は、夫のディーン(マーロン・ウェイアンズ)や子供たちと穏やかな日々を送っていたが、夫との関係に疑問を感じてもいた。ある時からディーンの残業が増えたことに疑いを持った彼女はプレイボーイとして名をはせた父親のフェリックス(ビル・マーレイ)に相談する。事の真相を突き止めるため、フェリックスはローラに、ディーンの尾行を提案する。

シネマトゥデイ 

 

 

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ウディと「ロスト・イン、、」の融合

 

 

今回は私にしてはとても短いレビューです。

 

 

ソフィア・コッポラ監督とビル・マーレイのタッグは私の大好きな「ロスト・イン・トランスレーション 」を思い出させてくれてうれしかった。

良い音楽と、洒脱でとぼけたニューヨークの街の物語はウディ・アレンを彷彿するようでもあり。

小品だけど、好きです。

クインシー・ジョーンズの娘のラシダさんはちょっとソフィア・コッポラぽくもあり。
「ロスト・イン・トランスレーション 」ではあんなにセクシーでゴージャスなスカーレット・ヨハンソンだって、ソフィア・コッポラっぽくみえたんだから、彼女の映画って私小説的なかんじですね。

自分が今、描きたいものを描く。
それがソフィア流かな。
良いと思います。私は好き。

四つ星です。

 

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今回、レビューが短い理由は映画のせいではありません。

 

 

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母の癌が全身に転移しました。

9月に家族でビデオ会話した時は、あんなに元気だったのに。

 

10月中旬の電話で体調が悪くなり、薬局で買った薬を飲んだらその副作用でひどくなったという話を本人がしていたけれど、副作用なら治るだろうと安心してました。

 

弟から年末に帰ってこれませんか、とメッセージがあったのは10日くらい前。

母が動けるうちに、きれいなところに連れて行きたいからって。

私も12月は母のお誕生日だし、コロナの前には、久しぶりにこの時期に帰ろうと思っていたんですよ。

 

でもそこからの展開は急速でした。

 

翌日、ずっと母が一人暮らしをしていた実家から、弟家族の住む家にうつった時も、一人じゃないからとりあえず安心だ、よかったと思っていたぐらいなのに。

 

激しい痛みで、母は6日前に弟の家の近くの大学病院で専門医の診断をうけて、そのまま入院。

あと数週の命だそうです。

月曜から、緩和ケア病棟にうつります。

甲状腺癌の再発。肺への転移。目や舌の上、喉や、背中や足など、体のいろいろなところに腫瘍。あまりのことに言葉を失いました。

 

入院の前日、母は私にずっと会いたいと思っていたけれど、もうこれでいい、待てない、というから、どんなことしても、すぐいくからね!待っててね!と言ったのだけど、オーストラリアは国民と永住者の海外出国を今年の3月25日から禁じているので、私はオーストラリアから出られません。

 

特別な事情があると国から認められれば、出国許可がおりるのだけど、何度申請してもダメだったとか、いろいろな話をたくさん聞いていたので、パニックでした。

 

とにかく納得してもらえるような申請書をだして、一度でパスしてもらわなければ、と、医師に診断書をお願いし、それが届いてから公式英文に訳してもらい、私の職場にも一筆かいてもらって、と、事情を証明する書類を揃えて、やっと出国許可を申請したのが木曜日。がんばったかいあって、申請後4時間で許可がおりた時は本当にうれしかった。

ミラクル!と思いました。

 

ずっと仕事もしていたので、本当にきつかったし、私が留守になる間の引継ぎの仕事も山のようにあって、ふらふらになりました。優しい言葉をかけてもらうたびに涙ぐむし。

 

飛行機のチケットがそう簡単にはとれないのも大変でしたが、去年七月の旅でお世話になった日本人のトラベルエージェントの人に問合せてみたら、なんと彼は今、日本に。

私と同じような状況で9月に日本に帰って今も日本にいるというので、びっくりしました。

その方は羽田空港近くのホテルで二週間の隔離滞在をしてから、故郷に帰り、一週間でお母さんは亡くなられたそう、、。

 

同じ体験をしているから、いろいろ教えてもらえてよかったし、航空券も親身になってみつけてくれて、今日やっと発券されました!

カンタス航空は運行していないから、今回はじめて全日空で帰ります。

 

オーストラリアを9日月曜日にたち、火曜日には日本です。

昨日まで仕事をしていて、今日もまだ残りをやっていたので、荷造りは1日でがんばります。

 

今、帰ると日本は秋ですね。

すぐに母に会いたいのに、到着後の二週間の自主隔離がやはりつらい。

1日、1日が心配です。

 

今後何が起こるかわからないから、帰りは2ヶ月後の予定です。

そのチケットもいつキャンセルされるかわからないような状況だけど。

帰ったらシドニーの指定ホテルでまた二週間、監禁生活(自費!)だけど、その頃はこちらは真夏。

秋〜冬と夏の服をパッキングしなくては。

 

とにかく母に会えますように。間に合いますように。

そればかりを思っています。

 

まずは日本へ!