おとといテレビ鑑賞した作品です。

 

 

貧しい生い立ちで学士号を持たない異端のイギリス人学者マレー(メル・ギブソン)と、精神を病んだアメリカ人の元軍医マイナー(ショーン・ペン)は、世界最大の英語辞典の編さんを通じて盟友となっていく。しかし、英国の威信をかけたプロジェクトに犯罪者が協力していることが判明すると、編さん事業は行き詰まってしまう。やがて、時の内務大臣ウィンストン・チャーチルやイギリス王室をも巻き込む事態へと発展していく。

シネマトゥデイ

 

 

 

ヤフー映画にレビューを投稿しました。

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辞典の誕生秘話に興味がある人におすすめ

 

 

ではレビューです。

 

オーストラリアのテレビの映画チャンネルでおととい放映。
「オックスフォード英語大辞典」の誕生秘話だなんて、とっても興味のあるテーマです。
子供の頃から英語も国語も大好きで、本も大好きで、辞典や辞書にもずいぶんお世話になったから。

メル・ギブソンとショーン・ペンという二人の名優が主役をつとめるなら間違いない!と思ったのですが、なぜか英語圏の映画評論家のレビューには酷評もみられました。
一般人からの評価は高いので構わずみましたが、それで正解でした。

貧しい家に生まれ、学位はなくても独学で言語学者になったジェームズ・マレー博士(メル)と、南北戦争の元軍医で、精神を病み、殺人を犯して精神病院に収監されたウィリアム・マイナー博士(ショーン)が、辞書の編纂作業において、協力関係をもち、強い絆を築くという類稀な話。

これが実話ベースだなんて!
あとから興味をもって二人について調べたら、大筋では一緒なのでびっくりです。
事実は小説より奇なり!

映画的に創作しているのはロマンス部分で、それはまぁ、映画に花をそえるために許容範囲と思いました。
「ゲーム・オブ・スローンズ」の「マージョリー」もとても自然に役柄になじんでいたし。
映画でマイナー博士があの切断事件を起こしたのはショッキングでしたが、その本当の理由は彼女との関係ではなく、べつの被害妄想によるものだとわかったのは納得です。

マイナー博士を狂人してしまうほどの戦争体験を想像すると心が痛みます。
そして精神病院での彼への治療も恐ろしい。
マレー博士は1915年に辞書の完成をみることなく亡くなったそうですが、それも前立腺治療として使われたX線照射による被曝というので、昔の医療も調べてみるといろいろ怖いですね。

メルとショーンの演技も堪能しました。
いろいろ言われるようなことは全然感じなかったです。
思うに、英国の辞典作りにまつわる伝記と聞いて、心わくわくするか、まったく興味がないかによっても面白さは違うと思います。

私はみてよかったです。四つ星。

 

追記(2024年1月26日)

 

ネットフリックスで再鑑賞。

実はみたことをまったく覚えていず、みているうちに思い出しました。

たった3年ちょっと前なのに忘れていた自分が怖いガーン

でも新鮮な気持ちでまた楽しめたんだから、ラッキーということにしておきます。

数ある映画のなかから、またこれを選んだんだから、よっぽど好きなトピックなんですね〜(笑)

評価は変わらず四つ星です。

人を選ぶ作品だけど、英語辞書作りという内容にワクワクする人にはハマる映画。