イースターホリデーが終わり、私は引き続き秋休みに入りました。
コロナのパンデミックが起きる前はこの休みにメルボルンに行こうと思っていたけれど、別の州に行くなんて今は夢のまた夢、、。
外出も必要以外は避けるようにと言われているので、持ち帰り仕事や家事などすることはたくさんあるけれど、気分転換になることもしなければ鬱々としちゃう。
今日は日本人の美容師さんの自宅でのヘアカットにいってきました。
勤務先の美容院は二週間自主休業にはいったというので、自宅でお願いできるからよかったです。
現在のオーストラリアの感染者数は6400人。死者61人。
そのうち私の住む南オーストラリア州では感染者433人、死者4人。
これまで毎日家と職場の往復で精一杯だったけれど、ご近所を散歩するようになったら、みんながソーシャルディスタンスをとって行動しているのがよくわかって、より現実味が増しました。
毎年春の初めのお祭りとして楽しみにしている9月のロイヤルアデレードショウも今日、キャンセルになりました。
181年もの歴史があるこのイベントがキャンセルになったのはこれまでに1852年のゴールドラッシュ、第一次と二次の世界大戦、1919年のスペイン風邪の流行の時だけだそうです。
パンデミックが収束するにはとても長くかかるのだなぁとあらためて思い知らされました。
さて、映画レビューです。
先日テレビで「007は二度死ぬ」(1967)をみました。
米ソの宇宙ロケットが、次々と行方不明になるという事件が発生した。事件の背後にスペクターの影を見いだした英国情報部は、真相究明のため、ジェームズ・ボンドを日本に派遣する。日本の情報部局長、タナカの助けを得て、ボンドはスペクターの秘密基地に潜入するが……。ボンドの宿敵、ブロフェルドをD・プレザンスが演じたシリーズ第5作。
ヤフー映画にレビューを投稿しました。
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ではレビューです。
オーストラリアのケーブルテレビの映画チャンネルのひとつで、このところエンドレスにこれまでの007シリーズが放映されています。
(ちなみにこれまでのシリーズ全作24本みると50時間46分かかるそう!)
私はダニエル・クレイグがボンドになるまで007にはまったく興味がなかったのですが、ひとつだけずっと見たいと思っていた作品がありました。
日本が舞台の「007は二度死ぬ」(1967年)。
初代のショーン・コネリーの五作目の007です。
忍者がでてきたり、ボンドが日本人になったり(マーロン・ブランドが日本人役をした1956年の「八月十五夜の茶屋」を思い出しますね!)、かなりとんでもない日本のようだけど、それは承知でみてみたかった。
この頃世界が抱いていた日本のイメージを知るのも面白いし、なにより1967年当時の日本の様子をみたかったから。
さてその噂の忍者部隊は想像以上にとんでもないことになっていたし、設定から何からいちいち突っ込みたいところ満載。
日本がどうこういう以前にひどい脚本&演出&大道具・小道具、、。
脚本家、ロアルド・ダールと書いてあるのをみてちょっと納得。
偶然にもこの日のお昼に彼の『チャーリーとチョコレート工場』の1971年版(ジョニー・デップではなく、ジーン・ワイルダーがウィリー・ウォンカの)を放映してて、久しぶりにちらっとみたけど相変わらず変だな〜と思ったばかりだったので、あぁ、この007はダールの世界観満載だ〜と思ったのでした。
映画のクオリティとしてはB級でしょう。
ボンド映画としてもあまり出来の良い方ではないのでは?(よく知らないけど)。
でも日本人としてはここどこ?とか、あれ、笑える〜とか、つっこみながら面白がって楽しめる作品だと思います。
ネタバレしませんので、ぜひ何が面白いのか自分の目で確かめてください!
それから個人的に「オースティン・パワーズ」のマイク・マイヤーズの007パロディも、あぁ、ブロフェルドってこういうキャラだったのね、って初めてわかったし。
あと純粋に感心したのは若き日の丹波哲郎さん。
英語が堪能でボンドにひけをとらない堂々として自然な演技。
丹羽さんって大学時代にGHQの通訳のアルバイトをしていたんだって!
それから浜美枝さんや若林映子さんのことは名前を聞いたことがあるくらいだったんだけど、さすがボンドガールに抜擢されるだけあって魅力的。
若林さんの方がメインのボンドガールのはずだったけれど、浜美枝さんがあまり英語ができないので、彼女の役の方と交換になったって。
それでもこの映画では若林さんの方が光ってましたね〜。
というわけで映画としては三ツ星半ですが日本人だったらきっと面白くみられる作品なので、鑑賞をおすすめしたいと思います。
見られてよかった。
