先週の土曜日も仕事。

週末や平日夜の仕事が続いて休みなし〜ヘロヘロ〜の気分だったのですが、こういう時こそ楽しいことをして気分転換しなくちゃ、と土曜の仕事のあと、映画館へ。
昔、IMAXシアターだった大きなスクリーンで、「ロケットマン」見てきました!
 
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ヤフー映画にレビューを書きました。
 
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レビュー (軽いネタバレありです)
 
エルトン・ジョンの音楽は高校生の頃から好きで、声質も好きだし、ピアノも作曲も、モーツアルトのように天才!と思っていたから、映画ができると初めて知った時、とても楽しみな反面、「ボヘミアン・ラプソディ」の単なる二番煎じみたいだったらどうしよう、と心配でもありました。

エルトンを演じるタロン・エガートンについてはよく知らないものの、彼が主演した「キングスマン」があまりにも暴力的で好きになれなかったので、脚本は彼のせいではないにしても、大丈夫かなぁという気持ちもありました。

でもはじまってすぐ、それがまったく杞憂だったことがわかりました。

音楽映画なのはわかっていたけれど、ここまで「ミュージカル」だとは思いませんでした。
いきなり人が歌いだすファンタジーなアレですが、それが違和感なく成功していたのは、はじめの曲が小さな男の子(子供の頃のエルトン)からはじまったからではないかな〜。
素直〜にこの世界にはいっていけて、この子は本当によかったです。

そしてエガートンもとてもいい!

エルトンは口パクではなく、本当に歌える俳優を希望していたし、彼の完全なモノマネをするのが大切なのではなく、エルトンのつくった曲をうたってくれることが重要だったというので、エガートンはその期待に十分こたえてくれたと思います。

歌も演技もモノマネではないけれどエルトンを彼のフィルターを通して最高に表現していたと思うし、どんなにハゲてみせても実物よりかっこいい彼の姿に自分が投影されて、エルトン自身も嬉しかったのではないかな〜(笑)

歌は時系列ではなく、物語にあわせて歌われるけれど、それがまたぴったりはまっていて、ワクワク心を躍らせながら聞いていました。
どの曲も名曲で大好き。

それから長髪のジェイミー・ベルもとてもよかったです。
「リトル・ダンサー」以来、この映画でのジェイミーが一番好きかもしれません。

「ゲーム・オブ・スローンズ」のロブ・スターク役や「シンデレラ」の王子様のイケメン、リチャード・マッデンが大胆なゲイ・シーンをみせてくれたのもドキドキです。

ミュージカルがまた映画に戻ってきて、本当によかったと思わせてくれる作品でした。

さて、「ボヘミアン・ラプソディ」とどちらがよかったかと言われると、、。
鑑賞直後の気持ちの高まりは、やっぱりボロボロ泣いてしまった「ボヘミアン・ラプソディ」の方が強かったな。
でもフレディは亡くなってしまった人。
エルトンはいろいろ苦しかったけれど、今も生きている。
それどころか子供の頃から渇望していた「愛」がやっと見つかって、これからツアーを引退して、幸せな人生を生きようとしている。
そういう希望が感じられるから、泣くよりも、よかったね、と暖かい気持ちになるのは良いことだと思います。

引退コンサート、ぜひ見にいきたいです。

五つ星。
追記(2014年1月25日)
 
久しぶりにネットフリックスで鑑賞しました。
二度目だからか、英語字幕付きで理解が深まったからか、私が数年でもより成長したからなのか、今回は心から素晴らしいと思いました。
100%五つ星作品。
お父さんがエルトンにきつくあたったのは、子供ながらにゲイであることが感じられたからなのでしょう。
軍隊でトランペット奏者だったというお父さんの音楽の才能を受け継いだけれど、父は軍人のような男らしい息子が欲しかったのか。
引退コンサートはいけなかったけれど、たくさんの人たちを幸福にしたエルトンに心から感謝です。
また、タロン・エガートンの役者としての素晴らしさに、あらためて感激しました。