シドニーDAY6-3写真
まずは前回終了時間になって少ししか見られなかったロシアの映像アートグループ、AES+Fの作品へ。
写真では伝わらないなぁ、と思っていたらYou Tubeに映像がありました。
三段にわかれている画面は実際には巨大円形スクリーンに同時に上映されていました。
コンテンポラリーダンスのような絵画のような映像をどうぞご覧ください。
バレエという伝統芸術をもつロシアならではの現代美術だと思いました。
音楽が映像にとてもマッチしているのですが、ベートベン、モーツアルトの曲とともに現代音楽のパベル・カルマノフの曲も。
この人のとても美しい曲を猫ちゃまさんに教えてもらいました。
「ミルキーウェイ」という映画から。
もうひとつとても見たかったのは日本人の現代写真家、杉本博司さんの作品です。

コカトゥーアイランドの発電所としてつかわれていた古い建物にインストレーションされていました。

発電の機械がそのまま残されていました。時々、ジジッ、ジジッ、と電気の音もして。

まわりの機械はそのままに、中央には階段が設置されていて、両側に杉本さんの写真が大きなパネルで展示されています。

階段の一番上の電光写真の前には雷神の姿が。
すぐうしろにおかれている昔つかわれた巨大電球も迫力ありました。

13世紀に製作されたという雷神さま。
「建国」してからまだ232年という歴史の浅いオーストラリア人にとって、13世紀の作品とは信じられないほど古代のお話です。
杉本さんの公式サイトで他の作品が見られます。
今回のシドニーの旅は友だちに会うのが目的だったので、特に何の予定もたてていなかったのですが、思いがけずに現代美術と出会う旅になりました。
六日間、とても楽しかったです。
終わり

2010年8月7日