DAY 6 自然の力

キャンプカー第一日目は大河のほとりに車をとめて川の流れを子守唄にぐっすり、、だったのですが、気がついたら土砂降りの雨。
これが半端な雨ではありません。
川のほとりの高台に車をとめていたので、あまりにも横揺れがすごいので、川におっこちなきゃいいけど、なんて夢の中で呑気に考える私。

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アーサーズ・パスをさらに進むと、素晴らしい渓谷の景色がひろがります。
たたきつけるような雨の中、あちこちに滝、発見。

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クライストチャーチからの山越えを無事終え、西海岸の海辺の街、ホキティカに立ち寄りました。
キャンプカーのシンクにプラグがついていなかったので、それを買うことと、翌朝のフォックス氷河のヘリハイクを予約するために。

晴れていればホキティカは歴史のあるとても素敵な街らしいのですが、勢いをます雨はまるで台風のよう。あっという間に全身ずぶぬれで、レインパンツを持ってこなかったのが悔やまれました。ホキティカのせいではないのですが、もう二度とこの街には来ない~と思ったほど、、。ところが、なんとこのあと二度もこの街を通過することになるとは~~。

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大河が多くて、そのたびに感動的なニュージーランドですが、川の水、完璧氾濫している。。。。
なのにそばで何事もないかのごとく草を食む牛。。。

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大河にかかる長~い橋がたくさんあります。対向車とぶつからないように、優先順位をしめす矢印が描かれた標識アリ。
氾濫した川の上を車で進むのはけっこうスリルがありましたよ~。
車というより船にのっているよう、、。

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とうとう道路は洪水に!
前を走るキャンプカーが水しぶきをあげているのがわかりますか~?
キャンプカーだから車高が高いのに、助手席の窓ガラスが全部隠れるほどの水しぶきがあがり(動画でお見せしたい!)水の中をかきわけて進む気分はまるでジェットボート!

なんて冗談を言っているうちはよかったんですが、なんとか日が暮れるまでにフォックス氷河の街にたどりつこうとがんばって、すぐ手前のフランツ・ジョセフ氷河まであと30分、というところで、通行止めに!

「どうしたんですか?」という質問に、「道がなくなっちゃったんだよ~」とのんびり答える地元の人。
洪水でどしゃくずれをおこして、道路が崩壊した、とおれるようになるまであと3日くらいかかるかな~、他には道がないから、フォックス氷河にいくなら来た道をひきかえして、山の逆側からいくしかない、、明日の予約はキャンセルすることを勧めるね、って信じられないお言葉。だって、ここから山越えて東側に戻るだけで、6時間。さらにそこから南下して山越えすることを考えると、気が遠くなる~。

あきらめきれずに、「現場」を見せてもらいました。
そうしたら、たしかに、道路の半分が断崖絶壁状態になって、なくなってる!
なくなった部分はセンターラインをこえていました。
その下はものすごい勢いの川!
近くに立っているだけでも、いつ地盤沈下して、自分も川に落ちるかもしれない様子をみて、充分納得しました。

そこからの行動がすごかった!
近くの村にキャンプなどはせずに、来た道、戻ったんですよ~、夜のどしゃぶりの山道を!


無事山越えをすませ、東側に戻りましたが、この日の走行時間は全部で8時間くらい?!
死んだように眠ったのはいうまでもありません。

ちなみに16日間の旅行で天気が悪かったのはこの一日だけ。
あとは晴天に恵まれました。
ドライブ2日目の出来事なので、びっくり~もいいところでしたが、
ポジティブに考えてみると、これも人間を越える自然の大きさ、偉大さを感じる貴重な経験。
たいしたアドベンチャーをしました。
忘れられない旅の想い出になることだけは間違いなしです。