天下茶屋で太宰を偲ぶ

太宰治が昭和13年に三ヶ月あまり滞在し、執筆活動をした峠の茶屋、「天下茶屋」にいきました。

You Tubeに天下茶屋の映像がありました。
ひなびたかんじがいいネ。

天下茶屋の風景(58秒)

イメージ 1

サザエさんも来店したんだって。
なるほど、店の外観も室内も一緒だ。

イメージ 2


ね、室内の写真、サザエさんと一緒。

窓から富士山がみえます。
レトロなポスターがいいな。
壁には芸能人の色紙がいっぱい。

ここで名物の「ほうとう」を食べました。

イメージ 3


「ほうとう」です。

熱々で具沢山。

郷土料理っぽさがいいね。

太宰も好きだったんだって。

イメージ 4


二階が太宰治記念館になっています。
太宰治が使用した机と火鉢。机の前に座ってみました。
太宰が滞在した部屋からは見事に河口湖と富士山がみえます。

太宰治の作品は有名なもの以外あまり知りませんが、去年、松たか子、浅野忠信主演の「ヴィヨンの妻」をみて、あらためて興味がわきました。

「ヴィヨンの妻」レビュー

ここでの滞在を描いた「富嶽百景」という本を読んだことがなかったのですが、iPad2に青空文庫のアプリをいれたら、フリーの本のなかに「富嶽百景」もはいってました。

やった~!と思って、パラパラ電子文庫のページをめくったら、え?太宰はここから見える富士山をあまり好ましく思ってないみたい??
お風呂屋に描かれた富士のように、あまりにもおあつらえむきの富士で恥ずかしくてしかたがないって。

むむむ、、と思っていたら、下の文章を読んで、なんだか納得。
<富士には、月見草がよく似合う>とは、なるほどそういう気づきだったのかぁ。

太宰治「富嶽百景」を読む


イメージ 5


天下茶屋で太宰のみた富士をながめるテディ君。
いやぁ、美しすぎることは恥じることではありません。
堂々と、日本一の山、と主張する。
私はこんな富士を見たかった。
フジヤマ、No1!

2011年5月25日 20:55