『ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情編』
全公演無事終了いたしました。
ありがとうございました。
稽古も短く、台詞は多く、とにかく時間がなくて、やっと少しづつ馴染んできた頃に終わってしまいました。
結局一回も台詞を間違わずに出来た回はありまんでした…全敗。大変悔しいです。
今朝も寝起きに無意識に台詞を呟いておりました。
気の小さい女です。
今回は女性陣が頑張れるチャンス公演でした。
その昔、演劇界の女性の大先輩方から「あんた達!女は書き割り(平面的な背景セット)じゃないのよ!男たちの添え物でいいの?」と、叱咤された事を思い出します。
少年漫画的活劇でお馴染みのこの劇団で、女達の活躍はなかなか難しく、私たちもできる限り頑張っていたつもりではありましたが、男性陣の押し出しの強さにはどうにもかなわなかった事は明らかでした。
今回は、特に押し出しの強い先輩方が不在であったこともありますが、台本を読んで、これは女たちの物語だなと思いましたし、幕が開くとそれは確かなものになりました。
男性メインだった演劇界も、気付けば制作も現場もスタッフは女性の方が多いですし、お客様も半数以上が女性です。
男性陣(役者もスタッフ)も以前のような無骨さは薄れ、すっかり紳士揃いで「男社会だから女は必要以上に頑張らなきゃ」と余計な事を考えずに済むようになりました。
理由は年齢の事だけではないと思います。
今回、男性ゲストは三宅君、寺西君と、これまた無類の紳士揃いで、女性ゲストの松井玲奈ちゃんも、何者にも媚びる事のない大変付き合いやすい人で、本当にノンストレスで稽古に臨めました。
仲間意識とか、必要以上に仲がいいとか、そういうものは短い稽古本番期間にそんなに大事ではないと私は思っているので、そういう甘酸っぱい部分がない、大人っぽい現場でした。
だから、正直なところもう少し時間が欲しかった。もっと探せたな、もっと中味が詰まったかも…と欲が出ました。
面白かったって事です。
みんないい顔してたから、きっと同じ気持ちだったんじゃないかしら。
私は劇団員ではありますが、役者みたいなもんは1公演1公演雇われては解雇の長期バイトのようなものですからね。
いい仕事をして、誰かに雇ってもらいましょう。
そしてまたご一緒できたらいいですね。
さとみさんが「変顔しよう」と誘ってきたのでやってみました。
馬鹿親子みたいですね。
きっとこれからもこんな感じでやっていきます。
ぞっとすることに、二人合わせて102歳。
長生きするしかありませんな…あはは。
長々とありがとうございました。
あー楽しかった。