夜のオフィス街は静かだ。
余計に寒く感じる。
地下鉄の乗り継ぎで暗い地下道を歩きながら写メを撮ってみたら、黒い背広の後ろ姿が、列にハズれたアリンコみたいに寂しげだった(←失礼)
そういう私は年齢不詳の万年アルバイターって感じですかね。
40才のマッシュルームカット女に、正社員のポストは厳しそうです…
安定とはなんぞや。
社会性とはなんぞや。
スーツやパンプスの人に囲まれる満員地下鉄で、そんな事をうすらぼんやり考える平和な私。
あの時就職してたら、どうなってたかなぁ~
学生気分の抜けぬまま、大人の国に住まわせていただいておりやす。
列車が渋谷に着くと、景色が一変して、色とりどりの若者達がなだれ込んできた。
ホームの片隅では、アリンコみたいなサラリーマンが、子供みたいな娘っ子にしなだれかかっている。
私には、制服も社会的な安定もないけれど、自由に考えたり決めたり出来て幸せだな~
…と、奇跡的に座れた満員電車のシートで、幸せを噛みしめた。