今回、記事のタイトルをつけるにあたって、やっぱりいろいろと考えました。聖子にとっては初めてのビデオ録り。そして、そのために訪れた異国の地です。少しは気取って、南国の風を思わせる横文字タイトルも考えてはみました。だけど結局”珍道中”。読んでもらえば分かります。
セブ島での撮影では、ロケハンに小舟で出かけたスタッフ数名がいつになっても帰らず、このときは本気で大騒ぎ。おりしも雨が振りだし海もしけてくれば心配もエスカレートして「最悪の場合・・・・・・」なる言葉も飛び出したが、その後、アタマをポリポリしながら「やぁ、遅くなっちゃって」とスタッフ帰還の図。なんとなく一件落着。
セブ島からマニラへもどった晩。ヘトヘトになりやっとの思いでホテルへたどり着けば、なぜだか予約がとれていなかった。重い荷物をかつぎ直して別のホテルへ向かえば、今度は停電。さんざんの夜。
かねてから予定に組み見込まれていた遊園地の撮影も現地まで行ったのにボツ。「お正月以外はお休みだったんです・・・・・・」
その他にも、数えあげたらきりがないほどのハプニング続き。
「とにかく極度の緊張とハードスケジュールで体調をくずしてしまいました。物が食べられなくなってしまったんです。ヘトヘトで、お腹もペコペコのはずなんですが、注文したホットドックが30センチもある超ビッグサイズで、上に乗ってるウインナーがゴムホースみたいだと、ますます食欲がなくなってしまって・・・・・・」
だが、そんな苦難(
)を乗り越えて撮り終えたビデオの出来映えは![]()
「サイコーです
」
それなりの価値があるわけだ。
「やはり景色のいい所を選んだだけあって、色がとてもきれいです。それと、バリエーションに富んだ画面づくりをしているので見ていて飽きないと思います」
選曲にしても、「シオン」から最新LP「Potential」の中の3曲までと、ベストの趣を出しているし、その中に登場すろ聖子の表情じたも、まさにベストになっている。
「今まではスカート姿さえあまりしなかった私でしたけど、ビデオの中ではドレスを着てみたり水着姿にもなってみたり、いろいろ試してみました」
”ベスト”的な表情は、外見的なことにとどまらない。そして不思議なことに過去と現在のイメージが一堂に会する。私たちのイメージの中で少女顏して笑ってる聖子と、それを少し裏切ってくれる新しい聖子・・・・・・。こうしてみると、彼女という人は、昔のイメージをなくさずに、少女のままに確実に大人になっているんだ、とこれまた微妙なロマンに覆われてしまう。
確かにハプニングが幾つも続き、スケジュール的にもきびしいものがあったが、こうして今、息もつかずにその”珍道中”を語る明るい彼女を見れば、「あぁ、またひとつ新しい経験をしてたんですね」と感ぜずにはいられない。そしてその様子を私達もビデオを通して見ることができろ----春の贈り物です。
「騒ぎはまだまだ続きましてね----」
とても書ききれません。
聖子ちゃん、とにかくよくぞご無事で![]()
ホテルの部屋ではありません。現地の大金持ちのお宅を借りて撮影したシーンの中のひとつです。フィリピンという国は貧困の差が激しくて、貧しい人はホントに貧しいけど、お金持ちの人は夢のような暮らしをしているわけです。「このおうちもとても素敵で、室内ではエレクトーンを弾くシーンを撮り、お庭の散歩シーンも思い入れ込めて撮らせてもらいました」
聖子の演技が見もののムーディーなひと幕。
オオッ
と驚く人も多いと思いますこのシーン。聖子がグッと女っぽくせまるドレス姿。伏目がちな表情に思わず・・・・・・
「でも実際はそんなにムードないんですよ。ドレスはサイズが大きめで、背中や肩で調節してるし、恥ずかしい話dすが、パットもブカブカ、押すとペコッとへこむんです(笑)」おまけに何度も撮り直したので、ワインでほんのり酔ってしまったとか。
エンエンと続く白い十字架は戦没者の霊をまつった墓地。本編を見てもらえばよく分かると思うけれど、とにかくどこまでもどこまでも十字架。戦没者名を彫り込んだ壁の前にたたずむ聖子の後ろ姿がとても小さく感じる。
「とにかくとても広いんです。土地がもったいないなァって思ったりもして(笑)」
外国ロケならではのロマンチックな風景。他にもステキな教会がいくつも登場します。
全国ニュースでの映像。
爆弾低気圧
郵便ポストの裏蓋が見事に二つに・・・。
まあ、22年物なので仕方ないですね。
取りあえずガムテープで補修です。




