現在、上下歴史文化資料館では、開館10周年特別企画展を開催中です。
「角倉志朗氏 墨蹟展」
 
オーム電化住設(上下町上下886)の粟根和彦さんが、角倉蘿窓老師から
直接頂いた書の数々を展示。
S46年に学生だった粟根さんが同郷ということで師を訪問したのがきっかけ。
 
生涯にわたり禅の道を追求された氏の志と人柄を感じます。

 
角倉志朗(すみくらしろう) もうひとつの名は蘿窓(らそう)
明治36年に上下に生まれました。
生家は甲奴郡一の大地主であり、金融業を営んでおられました。
(上下の街並みのシンボル的存在の『上下キリスト教会』は角倉家の倉を改築したもの)
大正13年には東京大学法学部へ進学。
昭和20年初頭に、東宮侍従兼東宮傅育官に任じられました。
昭和48年 生存者叙勲 勲二等瑞宝章
平成4年 死去(享年88歳)

華麗なる一族に生まれ、華麗なる経歴の方ですが、禅の弟子の方の回顧録を読むと、とても温かで気さくに迎えてくださったようです。
特に弟子の悩みに答えるお話の部分は、心に響くものがあり、禅に培われた師の崇高な人柄に触れたような気がしました。

角倉志朗氏 墨蹟展 は10/31まで。

お問い合わせは 
上下歴史文化資料館 
TEL0847-62-3999