追悼
ここ数日、ぼんやりとしていました。
坂本龍一さんの訃報。
”まさか”という思いに呆然としたまま、今も信じられない気持ちが強いです。
まだまだ美しい音楽をたくさん聴かせてほしかったせいかもしれません。
もっともっとこれからもたくさん活躍されることを期待していたせいかもしれません。
古いアルバムの写真を眺めながら、私にとって忘れられない二つの思い出を懐かしく感じる。
一つは年上の心優しい友人達に20歳の誕生日のお祝いをしてもらった時の思い出。
その仲間内の一人が営む隠れ家の素敵なバーでお祝いしてもらい、そのうちにみんなと仲の良い
龍一さんが現れて、一緒にお祝いしてくださった大切な思い出。みんなでふざけて大騒ぎして、
とても楽しい思い出になっています・・・。
もう一つは、渋谷公会堂で龍一さんの「ラストエンペラー」のコンサートを拝見し、その後の
打ち上げのレストランで龍一さんと矢野顕子さんと私と友人で同じテーブルを囲んだ大切な思い出。
大勢の人がひしめくレストランの音が全て消えたように、そのテーブルしか目に入らなかったあの日。
「ラストエンペラー」のサントラが大好きで毎日毎日ヘビロテで聴いていた私にとっては、龍一さんの
生のピアノ演奏で聴けるだけでも感激なのに、その演奏のダイナミックさと繊細さ。
龍一さんとピアノの間の空気が、龍一さんの感情が移ったように動きに合わせてうねって見える様子に
言葉に出来ない感動に包まれ、なんて素晴らしい演奏なんだろうと胸を打たれました。。。
古い写真を眺めながら、そんな思い出に心を馳せてみる。
*友人は一般の方なので、ごめんなさい、顔を消しておきますね。
残念です。
とても残念です。
どうしてこんなに素晴らしい才能を持った方がこんなにも早く旅立ってしまうのか・・・。
どうか天国でも美しい音楽を奏でてください。
もしかすると、風にのって私達の心にも届くかもしれません。
ありがとうございました。
大きな尊敬と感謝を込めて・・・。
ご冥福を心よりお祈りいたします。