オペラの魅力に取り付かれてからはや20年弱、素人かつ勉強不足のため歌手等の情報にも疎いのですが、ふと振り返ってみると「あの時の○○○は△△△だった」という発見もあり、常々鑑賞した公演について何らかの形でまとめたいと思っていました。本当はデーターベース化したかったのですが、まずはこちら(mixi)で私のオペラ鑑賞歴を年代順につらつらと紹介することにします。
現時点での朧気な記憶を頼りにした独断と偏見で、特に思い出深い公演を適当に以下の印を付けています。
★:私のオペラ鑑賞歴を語る上で外せない公演、鳥肌が立つような感動を覚えた素晴らしい公演
☆:印象的で感動的な素晴らしい公演
◎:素晴らしい公演
◇:好演
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◎マリインスキー・オペラ ≪ニーベルングの指環≫ チクルス (2006年1月)東京文化会館
指揮:ワレリー・ゲルギエフ、演出構想:ワレリー・ゲルギエフ & ゲオリギー・ツィービン
序夜『ラインの黄金』
ヴォータン:エフゲニー・ニキーチン、フリッカ:ラリーサ・ジャチコワ、ローゲ:ニコライ・ガシーエフ、アルベリヒ:ヴィクター・チェルノモルツェフ、ミーメ:ウラディーミル・フェレンチャク、ドンナー:エドゥアルド・ツァンガ、フロー:アレクサンドル・ティムチェンコ、フライア:ジャンナ・ドンブロフスカヤ、ファーゾルト:ワディム・クラーヴェツ、ファーフナー:ゲンナジー・ベズズベンコフ、エルダ:ズラータ・ブルィチェワ、ヴォークリンデ:マルガリータ・アラヴェルディアン、ヴェルグンデ:リヤ・シェフツォーワ、フロスヒルデ:アンナ・キナーゼ
第一夜『ワルキューレ』
ジークムント:オレグ・バラショフ、ジークリンデ:ムラダ・フドレイ、フンディング:ミハイル・ペトレンコ、ヴォータン:ミハイル・キート、ブリュンヒルデ:オリガ・セルゲーエワ、フリッカ:スヴェトラーナ・ヴォルコワ
第二夜『ジークフリート』
ジークフリート:レオニード・サボジャーエフ、ブリュンヒルデ:ミラーナ・ブターエワ、ミーメ:ヴァシリー・ゴルシュコフ、さすらいの旅人(ヴォータン):エフゲニー・ニキーチン、アルベリヒ:エデム・ウメーロフ、ファーフナー:ミハイル・ペトレンコ、エルダ:ズラータ・ブルィチェワ、森の小鳥:ジャンナ・ドンブロフスカヤ
第三夜『神々の黄昏』
ジークフリート:アレクセイ・ステブリアンコ、ブリュンヒルデ:ラリーサ・ゴゴレフスカヤ、アルベリヒ:エデム・ウメーロフ、ハーゲン:アレクセイ・タノヴィツキー、グンター:アンドレイ・スペホフ、グートルーネ:ヴァレリア・ステンキナ、ヴァルトラウテ:ズラータ・ブルィチェワ、運命の女神1:リュドミラ・カヌンニコワ、運命の女神2:スヴェトラーナ・ヴォルコワ、運命の女神3:タチアーナ・クラフツォーワ、ヴォークリンデ:ジャンナ・ドンブロフスカヤ、ヴェルグンデ:リヤ・シェフツォーワ、フロスヒルデ:アンナ・キナーゼ
・ボローニャ歌劇場 『イル・トロヴァトーレ』 (2006年6月)東京文化会館
指揮:カルロ・リッツィ、演出:ポール・カラン
マンリーコ:ロベルト・アラーニャ、レオノーラ:ダニエラ・デッシー、ルーナ伯爵:アルベルト・ガザーレ、アズチェリーナ:マリアンネ・コルネッティ、フェランド:アンドレア・パピ
・フィレンツェ歌劇場 『トゥーランドット』 (2006年9月)神奈川県民ホール
指揮:ズービン・メータ、演出:チャン・イーモウ
トゥーランドット:アレッサンドラ・マーク、カラフ:カール・タナー、リュウ:ノラ・アンセレム、ティムール:ジャコモ・プレスティア、皇帝アルトゥム:エンリコ・コッスッタ、ピン:ファビオ・プレヴィアーティ、パン:カルロ・ボージ、ポン:イオリオ:ゼンナーロ
・パレルモ・マッシモ劇場 『カヴァレリア・ルスティカーナ』 & 『道化師』 (2007年6月)Bunkamura オーチャードホール
指揮:マウリツィオ・アレーナ、演出:ロレンツォ・マリアーニ
サントゥッツァ:マリアーナ・ペンチェーヴァ、ローラ:ソニア・ザラメッラ、トゥリッドゥ:フランチェスコ・アレーニ、アルフィオ:アルベルト・マストロマリーノ、ルチア:マリア・ホセ・トゥルッル
ネッダ:スザンナ・ブランキーニ、カニオ:ピエロ・ジュリアッチ、ペッペ:アメデオ・モレッティ、トニオ:アルベルト・マストロマリーノ、シルヴィオ:ファビオ・プレヴィアーティ
◇ベルリン国立歌劇場 『ドン・ジョヴァンニ』 (2007年10月)東京文化会館
指揮:ダニエル・バレンボイム、演出:トーマス・ラングホフ
ドン・ジョヴァンニ:ペーター・マッティ、騎士長:クリストフ・フィシェッサー、レポレロ:ハンノ・ミューラ=ブラッハマン、ドンナ・アンナ:アンナ・サムイル、ドン・オッターヴィオ:パヴォル・ブレスリク、ドンナ・エルヴィーラ:アンネッテ・ダッシュ、ツェルリーナ:シルヴィア・シュヴァルツ、マゼット:アレクサンダー・ヴィノグラドフ
★ベルリン国立歌劇場 『トリスタンとイゾルデ』 (2007年10月)神奈川県民ホール
指揮:ダニエル・バレンボイム、演出:ハリー・クップファー
トリスタン:クリスティアン・フランツ、イゾルデ:ワルトラウト・マイヤー、マルケ王:ルネ・パーペ、クルヴェナル:ロマン・トレケル、メロート:ライナー・ゴールドベルク、ブランゲーネ:ミッシェル・デ・ヤング
・ドレスデン国立歌劇場 『サロメ』 (2007年11月)東京文化会館
指揮:ファビオ・ルイジ、演出:ペーター・ムスバッハ
サロメ:カミッラ・ニールンド、ヘロデ:ヴォルフガング・シュミット、ヘロディアス:ガブリエレ・シュナウト、ヨカナーン:アラン・タイトス、ナラボート:マルティン・ホムリッヒ
・マリインスキー・オペラ 『イーゴリ公』 (2008年2月)NHKホール
指揮:ワレリー・ゲルギエフ、演出:エフゲニー・ソコヴニン
イーゴリー公:アレクサンドル・モロゾフ、ヤロスラーヴナ:エカテリーナ・シマノーヴィチ、ウラジミール:セルゲイ・セミーシクル、ガリツキー公:ワディム・クラーヴェツ、コンチャーク汗:セルゲイ・アレクサーシキン、コンチャコーヴナ:ズラータ・ブルイチェワ、オヴルール:ワシーリー・ゴルシコーフ、スクーラ:グリゴリー・カラショーフ、エローシュカ:アンドレイ・ポポーフ
☆ウィーン・フォルクスオーパー 『こうもり』 (2008年5月)東京文化会館
指揮:レオポルト・ハーガー、演出:ハインツ・ツェドニック
ロザリンデ:ナンシー・グスタフソン、アイゼンシュタイン:ディートマール・ケルシュバウム、ファルケ博士:ミリェンコ・トゥルク、アルフレード:ルネ・コロ、アデーレ:ダニエラ・ファリー、イーダ:マルティナ・ドラーク、オルロフスキー公爵:ヨッヘン・コワルスキー、フランク:カルロ・ハルトマン、フロッシュ:ハインツ・ツェドニック、ブリトン博士:ゲルノート・クランナー、イワン:ハインツ・フィツカ
★ウィーン国立歌劇場 『コシ・ファン・トゥッテ』 (2008年10月)東京文化会館
指揮:リッカルド・ムーティ、演出:ロベルト・デ・シモーネ
フィオルディリージ:バルバラ・フリットリ、ドラベッラ:アンゲリカ・キルヒシェラーガー、フェランド:ミヒャエル・シャーデ、グリエルモ:イルデブランド・ダルカンジェロ、デスピーナ:ラウラ・タトゥレスク、ドン・アルフォンソ:ナターレ・デ・カローリス
◎ウィーン国立歌劇場 『フィデリオ』 (2008年11月)神奈川県民ホール
指揮:小澤征爾、演出:オットー・シェンク
レオノーレ:デボラ・ヴォイト、フロレスタン:ロバート・ディーン=スミス、ドン・フェルナンド:アレクサンドル・モイシュク、ドン・ピツァロ:アルベルト・ドーメン、ロッコ:ヴァルター・フィンク、マルツェリーネ:イルディコ・ライモンディ、ヤキーノ:ペーター・イェロシッツ
・『カルメン』(演奏会形式) (2009年3月)サントリーホール
指揮:シュテファン・アントン・レック、演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
カルメン:ヴェッセリーナ・カサロヴァ、ドン・ホセ:ロベルト・サッカ、エスカミーリョ:イルデブランド・ダルカンジェロ、ミカエラ:ヴェロニカ・カンジェミ、モラレス:森口賢二、スニガ:田島達也、フラスキータ:佐藤亜希子、メルセデス:鳥木弥生、ダンカイロ:豊島雄一、レメンダード:小山陽二郎
・ロシア国立ボリショイ・オペラ 『スペードの女王』 (2009年6月)NHKホール
指揮:ミハイル・プレトニョフ、演出:ワレリー・フォーキン
ゲルマン:ウラディミール・ガルージン、リーザ:エレーナ・ポポフスカヤ、伯爵夫人:エレーナ・オブラスツォーワ、トムスキー伯爵:ポリス・スタツェンコ、エレツキー公爵:ワシリー・ラデューク、ポリーナ:アンナ・ヴィクトロワ、スーリン:ヴャチェスラフ・ポチャプスキー、チェカリンスキー:ヴャチェスラフ・ヴォイナロフスキー
◇ミラノ・スカラ座 『アイーダ』 (2009年9月)NHKホール
指揮:ダニエル・バレンボイム、演出:フランコ・ゼッフィレッリ
アイーダ:ヴィオレッタ・ウルマーナ、ラダメス:ヨハン・ボータ、アムネリス:エカテリーナ・グバノヴァ、アモナズロ:ポアン・ポンス、ランフィス:ジョルジョ・ジュゼッピーニ、エジプト王:マルコ・スポッティ
◎ミラノ・スカラ座 『ドン・カルロ』 (2009年9月)東京文化会館
指揮:ダニエレ・ガッティ、演出:シュテファン・ブラウンシュヴァイク
ドン・カルロ:ラモン・ヴァルガス、ロドリーゴ:ダリボール・イェニス、エリザベッタ:バルバラ・フリットリ、フィリッポ二世:ルネ・パーペ、宗教裁判長:アナトーリ・コチェルガ、エボリ公女:ドローラ・ザージック、テバルト:カルラ・ディ・チェンソ、修道士:ガボール・ブレッツ、天の声:イレーナ・ベスパロヴァイテ
◎トリノ王立歌劇場 『ラ・ボエーム』 (2010年7月)東京文化会館
指揮:ジャナンドレア・ノセダ、演出:ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ
ミミ:バルバラ・フリットリ、ロドルフォ:マルセロ・アルバレス、ムゼッタ:森麻季、マルチェッロ:ガブリエーレ・ヴィヴィアーニ、ショナール:ナターレ・デ・カローリス、コッリーネ:ニコラ・ウリヴィエーリ、ベノワ:マッテオ・ペイローネ、アンチンドーロ:マッテオ・ペイローネ
・英国ロイヤル・オペラ 『椿姫』 (2010年9月)神奈川県民ホール
指揮:アントニオ・パッパーノ、演出:リチャード・エア
ヴィオレッタ:エルモネラ・ヤオ(1幕)、アイリーン・ペレス(2,3幕)、アルフレード:ジェームズ・ヴァレンティ、ジョルジョ・ジェルモン:サイモン・キーンリサイド、フローラ:カイ・リューテル、アンニーナ:サラ・プリング、ドゥフォール男爵:エイドリアン・クラーク、ガストン子爵:パク・ジミン
☆英国ロイヤル・オペラ 『マノン』 (2010年9月)東京文化会館
指揮:アントニオ・パッパーノ、演出:ロラン・ペリー
マノン:アンナ・ネトレプコ、騎士デ・グリュー:マシュー・ポレンザーニ、伯爵デ・グリュー:ニコラ・クルジャル、レスコー:ラッセル・ブラウン、ギヨー・ド・モルフォンテーヌ:クリストフ・モルターニュ、ド・ブレティニ:ウィリアム・シメル、プセット:シモナ・ミハイ、ジャヴォット:ルイーゼ・イネス、ロゼット:カイ・リューテル、宿屋主人:リントン・ブラック
こうして書き出してみると、思っていた以上に観ていたことにビックリです!!その割りにほとんどオペラ偏差値は上がっていないのですが・・・(^^;;(苦笑)
・新国立劇場オペラ 『アラベラ』 (2010年10月)新国立劇場オペラパレス
指揮:ウルフ・シルマー、演出:フィリップ・アルロー、演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
アラベラ:ミヒャエラ・カウネ、ズデンカ:アグネーテ・ムンク・ラスムッセン、マンドリカ:トーマス・ヨハネス・マイヤー、マッテオ:オリヴァー・リンゲルハーン、ヴァルトナー伯爵:妻屋秀和、アデライデ:竹本節子、エレメル伯爵:望月哲也、ドミニク伯爵:萩原潤、ラモラル伯爵:初鹿野剛、フィアッカミッリ:天羽明惠、カルタ占い:与田朝子
◎新国立劇場オペラ 『トリスタンとイゾルデ』 (2010年12月)新国立劇場オペラパレス
指揮:大野和士、演出:デイヴィッド・マクヴィカー、演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
トリスタン:ステファン・グールド、イゾルデ:イレーネ・テオリン、マルケ王:ギド・イェンティンス、クルヴェナル:ユッカ・ラジライネン、メロート:星野淳、ブランケーネ:エレナ・ツィトコーワ
今まで何故か来日公演ばかりを鑑賞してきましたが、『トリスタンとイゾルデ』、我が国、日本のプロダクションでこれだけの素晴らしいものに出会えるとは・・・と、少々嬉しい驚きを抱いてしまった私を許して下さい!!<(__)>今後も新国立劇場オペラを見守っていきたいと思っています。
しかし、来年2011年は来日オペラ・ラッシュ、既に複数のチケットを入手しており、日程的、財政的にもどの程度行けるかはまだ不明です。(汗)
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(手帳に書いていたメモより)
ボローニャ歌劇場 『イル・トロヴァトーレ』
マリアンネ・コルネッティ(アズチェリーナ)が素晴らしい!恰幅もよいが…(^^;;
ダニエラ・デッシー(レオノーラ)もよい。
ロベルト・アラーニャ(マンリーコ)は、新世紀3大テナーというには力強さや深みはまだ足りないかな。。。(←偉そう!?)背は高くないけれど、ルックスは好みかも。(笑)
出番は少ないもののアンドレア・パピ(フェランド)もよい。カーテンコール最後に観客と握手するという茶目っ気もある。(1階席はいいな。(笑))
まさに、「声の饗宴」!!
フィレンツェ歌劇場 『トゥーランドット』
開幕前に舞台上でササチュー(佐々忠)が挨拶。
トゥーランドット役のアレッサンドラ・マークが怪我のため、演出を少し変更して車椅子に座ったまま歌うとのこと。それでも迫力満点!表情・演技もよい。
声量もあり良い声のカール・タナー(カラフ)、ノラ・アンセレム(リュウ)、それぞれに良い。
中国人チャン・イーモウによる演出。色彩豊かな壮麗な舞台!
斧を表現するなどダンサーの活躍も印象的。