3年前の今頃でしょうか、ナショナル・トラストのウィンクワース・アーボリータムに行ったところ、中を歩いているうちに、

*アーボリータム/arboretum:適切な和訳は無いんですが、木専門の植物園。因みに、木はラテン語でarbor、

 フランス語でarbre(の筈)。


ホットケーキの香り・・・と言うより、ホットケーキにつきものの、メイプルシロップの香りが、どこからか、ぷ~んと漂って来たんです。


夫と二人でクンクン嗅ぐんですが、どこから香ってくるのかは、判らず。


そのうち、屋台で売っている、ベイビー・カステラ


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をどこかで売っているような幻想が沸いてきて、必死で探すんですが、ちっとも香りの出所がわからない・・・。(写真は、こちらから 拝借しました。)


出口で聞いてみると、「Katsuraという木の葉っぱの香りですよ。」とのこと。


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後で調べてみると、この木の葉っぱが黄葉すると、「マルトール」という成分を生成するとのことです。

・・・この成分名は、「Malt=焦がした麦芽」から派生した名称とあって、この成分が、焦がした麦芽=カラメルの香りを発するというわけでした。


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このレベルでは、まだ香りません。茶色になって、地面に落ちている葉っぱを拾って、嗅ぎます。


名前からも明らかなように、日本産の木。日本に居る頃は、存在を知らず、イギリスで初めて出会いました。


30mにもなってしまう大木、とあって、家に一本植えて、秋ごとに、カラメルの香りを楽しむのは、非現実的。


でも、幸いなことに、毎月一度は行くようにしている、RHSウィズリー・ガーデン内のKatsuraの木を特定したので、秋になると、ウィズリーに行っては、落ち葉を嗅いで、うっとりしています。


こつ(?)ですが、まだ緑のものは勿論、黄色のものも、この香りはしません。落葉して、あたかも糖を焦がしたかのような、茶色い色になっているものが、香ります。


今年は、もう既に、一度、嗅ぎに行ったんですが、あと一度は、行きたいな、と思っているんです。


・・・ホットケーキを食べた気分になるために!?


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本物のメープル・シロップは、厳格なマクロビオティックではご法度アイテムですが、現実マクロビオティックでは、健康的な人には、まあ、よし・・・「△」みたいな位置づけ。


現に、アムステルダムのKushiでは、スイーツに、これでもか、っていう程の量を投入していて、吃驚しました。メープル・シロップの瓶は、店頭で見るたびに値上がりしているので、コスト的にも、どうかと思いますが。


なお、「△」の理由は・・・単糖類が、成分の多くを占めているっていう点では、精白砂糖同様、NG路線だけれど、寒いところで採れるものなので、砂糖キビから出来た砂糖より、体を冷やしにくいから。


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黄葉関係の、追加


昨日いらした生徒さんに、


「フロント・ガーデンの木がきれいに色づいていますね。」


と指摘されて、


「え?!どこどこ?!!」 ←気付いていなかった!



改めて、見てみると、本当に美しく紅葉中。
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この木、「名前知らず、」なんですが、春は春で白い花が、わぁ~っと咲き、その後、若葉茂れる、そして、秋には見事に紅葉、と、一年で三度の大きな喜びをもたらしてくれます。


それなのに、何故、ちっとも気付かなかったんでしょう・・・。



実は、秋って、苦手なんです。


・・・寒さが身にしみる、冬への入り口。


・・・特にイギリスの冬は、灰色の空で昼なお暗くて、じめじめして、底冷えする。おまけに前冬は、何度も雪が積もったりまでして、本当に辛かった。そんな冬の到来の予告みたいで、、、。


だから、秋が来ている証拠を認めたくなくて、紅葉を無視していたのかも。



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ちょっと、おまけ。


題して「秋と夏の混在」、或いは「夏の名残」


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紅葉中の木の下のほうに見えていた黄色い花の、拡大写真です。


デイジーではありません。これでも向日葵!


・・・向日葵って、きっと、浴びる太陽の量で開花時期が決まってくるんでしょうね、だから、いつも

  うちの向日葵は、晩夏咲き!加えて、ここは日陰なので、生育が悪く、ミニチュア。。

  冬になると、この木に、向日葵の種を入れて吊るすんです。小鳥の餌として。つつかれた拍子に

  地面に落ちたものが、芽を出したみたいです。