さてさて、新大阪駅のホームで楽しんだ後は、初乗車のおおさか東線で、これも初めて訪れる大阪駅地下ホームへ向かうことにします。

 

 

新大阪ー大阪間のJR京都線(東海道本線)の列車はいつもたくさんの人で混雑していますが、おおさか東線はガラガラです。朝夕の時間帯はどのような様子なのでしょう。新幹線を降りて大阪駅へ向かうのに、わざわざ15分間隔のおおさか東線を利用する人はあまりいないのではと思いますが、それでもスーツケースを持った外国人のカップルと赤ん坊を抱っこした女性が私と同じ扉から乗車しました。

 

 

客室から車掌室への扉が開けっ放しです。不用心(;^_^A

 

 

さあ新大阪駅を出発します。動画撮影した後方の様子です。

 

 

淀川の鉄橋を渡ります。

 

そもそもこのおおさか東線は、国鉄時代から計画されていた大阪外環状線が、平成末期になってようやく実現したものです。昭和の時代、関西圏の鉄道は大阪都心を中心に放射状に発展し、郊外から他の町へ移動するにはいったん大阪市中心部に出る必要がありました。それを解決するために城東貨物線を利用して複線電化して旅客列車を走らせることで利便性を向上し、同時に大阪環状線や大阪駅、天王寺駅などのターミナルの混雑緩和を狙ったものでした。しかし、当時の赤字国鉄では実現の目途がまったく立たず、尼崎と片町を結ぶ片福連絡線と共に棚上げになったままでした。ところがJRの発足で片福連絡線の計画が再燃し、1997年(平成9年)に東西線として開通したことにより、大阪駅を通らずに大阪市内を東西に横切ることが可能になりました。一方、大阪外環状線計画は、東西線の開通前年に大阪府や大阪市をはじめとする沿線自治体とJR西日本による第3セクター大阪環状鉄道株式会社が設立され、2008年(平成20年)に放出ー久宝寺間が部分開業し、平成も終わろうという2019年(平成31年)3月に新大阪駅までの営業運転が始まりました。そして昨年、うめきた新駅の開業に伴い、大阪駅まで延伸されました。

 

 

歴史を振り返っているうちに、うめきた新駅が近づいてきました。両側を壁に囲まれ、初めて見る景色です。急勾配を下って地下へと進んでいきます。

 

 

通称うめきた新駅こと、大阪駅地下ホームに到着しました。

人影もまばらで、とても大阪駅にいるとは思えません。

 

 

昨年の開業時、頻繁にテレビで取り上げられていたマルチフルスクリーンホームドアが見えます。

 

 

乗って来た221系電車は折り返して久宝寺行きとなります。久宝寺と聞いても、私には関西本線の竜華操車場というイメージしかありませんが、八尾や東大阪方面の方々にとってはおおさか東線は非常に便利な路線ではないかと思います。

 

 

蛇足になりますが、大阪モノレールも延伸がどんどんと進み、放射状に延びた各路線の駅を結び、郊外の町間の移動がより便利になってきています。ただ構造上仕方のないことですが、速度が遅いうえに居住性がいいとは言い難いのは残念です。

 

 

 

ここからは、この新しい駅をしばらく見学することにします。

次回に続きます。