現実
時の鍵が失われて
永遠がはじまる
この「永遠」は、ふつうに言われる「永遠」とは逆である。「時」を超越した「理想」のことではない。むしろ理想から遠い「現実」のことである。
こころの隅の一語も
何一つ身動きができない
「身動きができない」、「動き」が「ない」。静止している。これが「永遠」であり、それは求めているものではないからこそ「現実」である。
「動く」とき、そこに必然的に「時」は生まれる。必要なのは「時」なのだ。
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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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