* (ぼくが君を失えば)
これを嵯峨は、こう言い直す。
きみがぼくの前から消えていくと
すべての方向のなかでぼくは道に迷う
重要なのは「前」ということばだ。きみがいるとき、嵯峨にはいつも「前」があった。「方向」というとき「東西南北」「前後左右」があるが、嵯峨は「前」のみを「方向」と無意識に定義している。
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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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