嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(33) | 詩はどこにあるか

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* (どんな光りをあたえても)

蛇をたちあがらせることはできない

 「蛇」は現実の蛇か、それとも比喩か。
 もし比喩ならば、「光り」も比喩になるし、「与える」「たちあがる」も比喩になるだろう。
 比喩ではないのは「できない」という不可能性だけだ。
 しかし、どんなときでも、ことばを動かすこと、考えることはできる。もう考えることはできないとさえ、ことばにできる。
 ことばの絶望は、そこからはじまる。そして、それは希望というの名の絶望である。
 






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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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