「雑草詩篇 Ⅱ」から
* (ぼくは誰にも動かされないように)
自分の舌の上で眠る
「舌」はことば。自分のことばで、動く。詩人の決意である。
「舌」という「肉体」でことばをとらえなおしているのがおもしろいが、なぜ「舌」なのだろう。「二枚舌」ということばがある。他人のことばを借りるとき、人間は「二枚舌」になる。そうは、ならない、という決意と読むことができる。
「自分の舌」だけで生きていく。「ぼく」を「自分」と言い直す。「二枚」を拒否し「一枚」を強く自覚するために、それを自分に言い聞かせているのだ。
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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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