芝生の上に窓から灯りがながれている
時のながれに逆らうようにひとりの男がアプサンを飲んでいる
「ながれ(る)」が二回繰り返されている。そして、それは「夜が終わる」の「終わる」のなかにも隠されていたことばだ。
男の中をアプサンが「流れる」と引き継ぐこともできる。
だが、男は、それに逆らいたいのだ。あらゆる「ながれ」を逆にひきもどしたいのだ。
女は昨日通った橋の上をむこうの町へ帰っていった
*
詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
定価の下の「注文して製本する」のボタンを押すと購入の手続きが始まります。
私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)