嘘の傘
どこまで行つても一つの言葉にたどりつけない
言葉は人間からはなれたがる
「一つの言葉」とは何をさすか。
二行目の「言葉」は「一つの言葉」をさしているか、それとも「すべての言葉」をさしているのか。
「一つの言葉」にたどりつけないために、「すべての言葉」が人間から離れたがる。「すべての言葉」は「一つの言葉」につながりたいと思っているということだろう。
そして、それは嵯峨の願いなのだろう。
「嘘」の反対にある「真実」。
でも、そうなってしまったとき、その世界が「楽しい」かどうか、私は疑問に思う。
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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
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