嵯峨信之『小詩無辺』(1994)を読む(11) | 詩はどこにあるか

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生々流転

心の空に
軽気球がぼんやり浮かんでいる

 「空」ではなく「心の空」と書くのが2000年以前の書き方なのかもしない。「軽気球」「ぼんやり」も、それに通じる。
 「生々流転」は、ここでは「判断停止」という一点から眺められているようだ。逆説的なことばの運動だ。




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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
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