嵯峨信之『OB抒情歌』(1988)(7) | 詩はどこにあるか

詩はどこにあるか

詩の感想・批評や映画の感想、美術の感想、政治問題などを思いつくままに書いています。

* (愛というものは)

愛というものは
騎手のもつ鞭のようなものだろう
世界のどこでも
やたらと男たちの運命を駆けさせるばかりである
 
 「意味(論理)」の強い詩である。
 「愛」が「騎手のもつ鞭」なら、「男」は「馬」か。「騎手」は「女」になるかもしれない。
 男は女にあやつられている。愛にではなく。




*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
定価の下の「注文して製本する」のボタンを押すと購入の手続きが始まります。
私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)