その音がやむと
大空のはてを
僧侶の一行が遠ざかつていくのが見えた
「音」と「イメージ」の関係が印象的だ。
音が「やむ」とイメージが「見える」。しかも「見える」ものは「遠ざかつていく」。つまり消えていく。音とイメージは、一瞬のうちに交代し、「消える」という動詞のなかでひとつになる。「消える」という動詞はここには書かれていないのだが。
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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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