千人のオフィーリア(メモ18) | 詩はどこにあるか

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千人のオフィーリア(メモ18)

狭い通りでわざと肩をぶつけ合う男同士が
けんか相手を確かめるみたいに明かりの下に引っぱりだして。
キスして。ツラトゥストラみたいに荒々しく、
汚いことばをわめいた舌で私の裏側をひっかき回して。

毛むくじゃらの手が私の尻をつかむのを
街灯がスポットライトのように照らすでしょう。
私には見えるわ。

そのまま引き寄せて。
ズボン越しでも子宮に届くくらいに
あなたの愛を勃起させて。
その曲がり角で。




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詩集「改行」(2016年09月25日発行)、残部僅少。
1000円(送料込み/料金後払い)。
yachisyuso@gmail.com
までご連絡ください。