千人のオフィーリア(メモ2) | 詩はどこにあるか

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千人のオフィーリア(メモ2)

私、言ったの。「小鳥の死骸を埋めたの、
メタセコイアの細い落ち葉をかき分けて固い土を掘ったの、
そうしたら地底で星が光りだしたわ。
ぬれた匂いが。
それとも死を嗅ぎつけてやってきた白い虫かしら」
犬が尻尾を股の間に挟んで首を伸ばして見ていた。

屈辱を投げつけてやりたい。
胸の中で燃え上がり、
長い時間をかけて静かなよろこびに変わる。
そんな矛盾に満ちた屈辱。
私の宝物。







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