水の周辺3 | 詩はどこにあるか

詩はどこにあるか

詩の感想・批評や映画の感想、美術の感想、政治問題などを思いつくままに書いています。

水の周辺3



水の上をわたる鳥の声
水の中を走る魚の声

聞いているものは聞こえない



水の中から見る空の色
水の上から見る魚の影

見ているはずのものは見えない



耳と目の先には
沈黙と無があって、

流れているが、



塞き止められて透明になる内部が
表面を突き破って、

飛び散る光になる


*

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